国際オリンピック委員会はスイスのローザンヌで史上最大規模の国際アスリートフォーラム(IAF)を開催した。このフォーラムには世界185ヶ国のオリンピック委員会と50の国際連盟から350名のアスリートが出席した。オリンピック5大陸のアスリート委員会、さらには開催を控えるオリンピックの大会組織委員会らも出席した。

スロバキア人スキートシューター・オリンピック銅メダリストでIOCアスリート委員会の副委員長Danka Bartekova氏は「実り多い会合となりました。IOCアスリート委員会は、私たちはが直接代表してIOC執行役員会に提案をします」とコメントした。

WBSCアスリート委員会で共同委員長を務めるマリア・ソト氏がWBSC代表としてこのフォーラムに出席した。

マリア・ソト氏は「さまざまな興味深いトピックについて話し合い、それについてアスリート委員会を改善してけばよいかのアドバイスも得ました」とメールでコメントを寄せた。

International Athletes Forum Maria Soto

Maria Soto at the IAF 2019

IAFの参加者たちは、仲間を正統に代表するものとして、アスリート代表者とは各国の国内オリンピック委員会(NOC)と各国際連盟内でアスリート委員の選出を行うべきであることを強調した。意思決定機関でアスリートが声をあげ投票により選出されてこそ、アスリート代表者の権限がもっとも強力であり正統であると強調した。

またアスリートたちは206の各国オリンピック委員会、オリンピック競技のアスリート全てのために、ソリダリティ基金の継続と強化の必要性を強調し、ICOとNOCsは全てのオリンピック競技とアスリートがソリダリティ基金を利用できるよう、情報をより透明化・明確化していくべきであるとした。

そしてこの透明性の原則は国際連盟にも適応されるべきとし、ICOは夏季オリンピック競技国際連盟連合(ASOIF)と共にワーキンググループを編成し、アスリートに支援プログラムについてのオリンピック基金配分を明確にし、その原則とガイドラインを作成するべきであるとした。この原則とガイドラインは東京オリンピック2020後の次のオリンピックサイクルまでに完成するべきであるとした。

またスリート委員会がアスリート同士の活動をより頻繁に行えるよう、IOCアスリート委員会からIOC執行役員会を通して、IOCがNOCsのアスリート委員会やNOCsの大陸連盟などに活動資金を拠出するよう求めることを決めた。

アスリートのキャリア支援の一つとしてアスリートのビジネス支援「Athlete365」が立ち上げられた。これはアスリートたちの現役引退以降、専門家としてビジネスが展開できるように支援するもの。

ドーピングに関しては、潔白な選手の保護とドーピング対策に関する様々な意見が上がった。参加者たちは世界アンチドーピング機構(WADA)、IOC、オリンピックムーブメントに対し、ある一定レベルの国際ドーピング検査の実施、教育や予防対策、研究の改善、アンチドーピングシステム全般でのアスリート支援を強化するよう要請した。

メンタルヘルスに関しては、ICOアスリート委員会、ICOメディカル&科学委員会が用意した草案について参加者が議論した。この議論で得た様々な意見を元に、IOCは今後このトピックについて今後もメンタルヘルスに関する意識向上を目指し取り組んでいく意向だ。

そのほかICOSafeguarding Toolkitや八百長の防止などといった、アスリート全般の健全性の支援・保護に関する資料がIOCより紹介された。

IOCはAthlete365 アプリを間もなく発表される予定だ。このアプリによって世界中のアスリート委員間の連絡が円滑になり、その関係が深まることが期待される。

International Athletes Forum round table

One of the sessions of the International Athletes Forum

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