(スイス・ローザンヌ) — 2020年東京オリンピックの大会組織委員会が提案した追加種目に野球・ソフトボールが提案されたことを受け、世界中の野球リーグが集結する世界野球ソフトボール連盟 (WBSC)はこの画期的な決定を心より歓迎した。

大会組織委員会の発表によると、「今回の追加提種目は、伝統的な競技や新しい競技、若者へのアピールのある種目などで、日本だけでなく海外でも人気の高い競技から選出しました。2020年東京オリンピック競技会のビジョンを反映したこれらの提案種目は、競技大会の価値を高めてオリンピック・ムーブメントを盛り上げるだけでなく、若者にもアピールし、日本国民や世界中の新たな観衆をひきつける競技となることでしょう。(公式英文発表より和訳)」と述べている。

日本のトップスポーツである野球・ソフトボールは、現在オリンピック競技の正式参加種目に入っていない。しかし、現在世界で野球・ソフトボールをする野球少年やソフトボール少女たちは多数を占め、およそ140カ国に6千5百万人(5歳~21歳)いると考えられている。

今回大会委員会で提案された追加種目は、2016年8月に行われる次回のリオディジャネイロのオリンピックにて、国際オリンピック委員会(IOC)総会で討議・投票を行い正式に決定する。

WBSCのリッカルド・フラッカリ会長は「今回の大会委員会の追加決定は、野球・ソフトボールにとって復帰への大きな飛躍となるもの。WBSCならびにすべての選手にかわり、大会委員会と、そして今回のすばらしい機会への道を開いてくれた五輪アジェンダ2020を推進するIOCトーマス・バッハ会長に心から感謝したい。野球・ソフトボール界全体が今喜びに満ち溢れ、オリンピックのホームベースを踏む心の準備も万端だ。だが、いちばん幸せなことはわれわれの男子野球・女子ソフトボール選手すべてが、自国の代表としてオリンピックという一大スポーツイベントの表舞台で実際に活躍できるという夢が満たされるということ。」と述べた。

また、2008年オリンピック日本代表チームのソフトボール金メダリスト上野由岐子選手は発表を受けて「野球・ソフトボールに2020年オリンピックへの道が見えてきました。金メダル目指してがんばりたいです。」とコメントした。

キューバのスター野球選手ヨスバーニ・トーレス投手(世界野球ランキング第三位のキューバ代表メンバー、ピナール・デル・リオ所属キューバ国内シリーズの2014年最優秀プレイヤー受賞)は「キューバ代表チームは国の誇りであり、またもう一度オリンピックという競技会の頂点で戦えることを心から名誉に思う。最高にスリリングだ。」とコメントした。

メジャーリーグのロブ・マンレッドコミッショナーは「野球・ソフトボールを含む追加種目を決定した大会組織委員会の今日の発表は大きなマウンドへ復帰へと近づく大きなひとつのステップになった。2016年8月のICOの最終決定を期待したい。」と述べた。

日本野球機構(NPB)の熊﨑勝彦コミッショナーは「野球とソフトボールをオリンピックに復帰させるという本日の東京2020の提案は、国内および国外でファンを中心とする多くの方々の関心を呼んでいます。これからもWBSCおよび世界の関係者と共に、野球とソフトボールが東京2020およびオリンピックムーブメントの中で光り輝けるように最大限の協力をして参りたいと思っております」とコメントしている。

WBSCのフラッカリ会長はさらに「野球・ソフトボールの今ある世界的な地位を築きあげたのも、ここまで普及してさまざまなプレーの機会があるのも、そしてオリンピック競技会という最高レベルの競技舞台へ戻ろうと一緒に分かち合うことができるのも、みな世界に広がる各国のパートナーのおかげです。もし、野球・ソフトボールが追加種目に決定された際には、2020年東京オリンピックとIOCの五輪アジェンダ2020のために野球・ソフトボールが多くの観衆を集めて成功に収めるように可能なかぎり力を尽くします。私たちWBSCの最優先事項はオリンピック・ムーブメントと寄り添い2020年のオリンピックプログラムやその先の将来の競技会参加にふさわしいクオリティを有することです。」と加えた。

WBSCは2020年および2024年のオリンピック競技会に野球・ソフトボーの種目復帰を目指して動いていたが、ブエノスアイレスで開かれた2013年IOCでは投票獲得数は2位であり、1位のレスリングが選出された。