【台湾・台中】オープニングラウンド・グループBの最終戦では両チーム共に11安打を集めたが、世界4位チャイニーズタイペイは9回になってようやく1点を入れることに成功し、一方首位日本は8点を入れてチャイニーズタイペイに8対1で勝利し、無敗のままスーパーラウンドへの進出を決めた。
日本の先発今永昇太が4安打、4奪三振で3イニングを無失点に抑えた。チャイニーズタイペイの打線は1回2安打を放つも得点に繋がらなかった。一番Chen-Wei Wangのヒットに続いてHung-Yu Linの放った打球も遠くまで伸びたが、フェンスにあと数センチのところに届かなかった。3回チャイニーズタイペイは満塁の得点機を掴むが、今永がYu-Hsien Chuを三振に倒し危機を逃れた。「チャイニーズタイペイの打線がいいのはわかっていましたが臭い球を投げずに攻めていこうと言われました。」と今永は語った。
チャイニーズタイペイの先発Yi-Ching Liaoはわずか2イニングの投球でI-Chung Hongは6投手をマウンドに送った。3番目の投手Chih-Wei Huは3.2イニング投球し、1点を奪われた。いつでも出られる準備をしている。MLBでの経験を生かして、いつでも必要な時に出られるにしたい」と語っていた。
日本の打線は一回表一死で鈴木誠也が先制タイムリー三塁打を放ち、さらに吉田正尚のタイムリーで鈴木が本塁に還り2対0にリードした。「試合自体は先制点が大きかった。それが1点ではなく2点というところも良かった。台湾のファンの方達の応援がとにかくすごかったので圧倒されました。」と稲葉篤紀監督は語った。
「投手はこれだけのアウエーの中で、まず今永投手が自分の投球を粘り強くして抑えてくれた。その他の投手も走者を出しながらも、みんなが粘り強くいい投球をしてくれたと思います」とチームを称えた。
鈴木誠也は2点本塁打を叩き込み、3回表日本は4対0にリードした。
3回チャイニーズタイペイは走者一、三塁の得点機を作ったが、Wei-Chen Wangのセンターへのフライで終わり得点できなかった。
6回表日本は1点、さらに9回表でも3点を加え8対0のリードで9回裏を迎えた。チャイニーズタイペイはピンチヒッターJin-De Jhangが二死からタイムリーを放って1点をなんとか返し、完封負けを避けることに成功した。
チャイニーズタイペイのHong監督は「今晩の投球は理想的とは言い難かった。ヒットも出たが、日本のようにそのチャンスを生かして得点につなげられませんでした。」と語った。チャイニーズタイペイはこの試合で11残塁、9打数2安打で走者が得点圏まで進塁した。
チャイニーズタイペイを破った日本はスーパーラウンドに1勝0敗で進出する。今日の試合で破れたチャイニーズタイペイは0勝1敗で進む。2019WBSCプレミア12スーパーラウンドは11月11日より千葉ZOZOマリンスタジアムと東京ドームで始まる。