世界野球ソフトボール連盟(WBSC)とメキシコ政府がMoU(合意覚書)を締結する。

メキシコ野球連盟(FEMEBE)のEnrique Mayorga会長はこれを「戦略的同盟」と表現し、メキシコ国立体育・スポー委員会 (Comision Nacional de Cultura Fisica y Deporte-CONADE) のアナ・ゲバラCEOはこれを「提携協定(convenio de colaboración)」として発表した。

CONADEはメキシコ国内で体育やスポーツなどを推進、振興する機関の一つ。

1977年生まれのアナ・ゲバラ氏はメキシコ人陸上選手の中で最も世界に知られたアスリート。400メートル走のスーパースターであった。2003年パリの世界選手権で金メダル、2004年のアテネオリンピックで銀メダルを獲得している。2008年体育連盟との葛藤から引退したが、その際問題解決に迅速な対応がなかったとしてCONADEを非難していた。

30年以上の歴史をもつ同委員会で初の女性CEOとなったアナ・ゲバラ氏は「わたしがここにいる以上同じ葛藤が繰り返されることがないように願います」とコメントした。

ゲバラ氏は「スポーツは多様だ」と考えている。「リッカルド・フラッカーリ会長の考え方にも共感しています。スポーツは若い人を惹きつけていきたいならその時代にあわせて変化しなければなりません。しかしスポーツにはそれぞれロマンもあると思っています」と語った。

Ana Guevara with President Riccardo Fraccari

なぜ野球なのか?「野球はメキシコではサッカーと二分する主要スポーツです。メキシコには多くの才能豊かな選手がいるし、人気も高い。そしてアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領も野球の大ファンで、野球のこれからの可能性を信じています。」

「今日ここにリッカルド・フラッカーリ会長を迎えられたことを大変光栄に思います。わたしたちはよいスタートを切れたと思います」と加えた。

今回の合意は「ベースボール5、育成、WBSC公式大会のメキシコ開催」の三つの柱からなっている。

まずベースボール5はメキシコの体育振興プログラムの支援をうけ、メキシコ国内で広く紹介されることになる。

「ベースボール5には多くの可能性があります。躍動感があり、簡潔だけれど子どもたちがもっと外で遊びたくなるようなスポーツです。わたしも子どものころ同じようなスポーツをしていましたが、こうした外遊びをしていた最後の世代がわたしたちでした。わたしは#playeverywhere のハッシュタグをとても気に入っています。」とコメントした。

WBSCはコーチや教師を対象とした教育プログラムの支援を行う。

次に「育成」。WBSCはインストラクターを派遣しコーチ、審判員、スコア記録員のためのクリニックを行う。

WBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は「わたしはよく政府高官と会う機会がありますが、アナ・ゲバラ氏ほどスポーツ関する知識の多い方を知りません。」と語った。そして「今回の協定締結をうれしく思います。メキシコには多くの才能ある選手やファンもいるし、そして野球大国たるべきすばらしい球場も備えています。」と加えた。

三つ目の「メキシコでのWBSC公式大会開催」については、その一つとして2020年にはU-23 野球ワールドカップが行われる。

「女子ワールドカップの開催についても検討しています。夢はメキシコで初のベースボール5ワールドカップを開催することです」とグエバラCEOは加えた。

また最後にアナ・ゲバラCEOは「メキシコはこの6年間で野球レベルをここまで引き上げました。わたしたちにとって今回の協定は貴重な(成長の)チャンスです。」と述べた。


Media crowded the press conference at CONADE headquarters