WBSC野球アメリカ大陸予選レビュー 第1日目対戦カード

東京2020オリンピック出場１枠を決めるWBSC野球アメリカ大陸予選は、5月31日（月）よりフロリダ州のセントルーシー郡のクローバーパーク、パームビーチズのボールパークで行われる。オープニングラウンド初日に予定される４試合の対戦のみどころを紹介する。

プエルトリコ対ドミニカ共和国（グループA)

• プエルトリコとドミニカ共和国はどちらも、オリンピックで最後に野球競技が行われた北京2008オリンピックでは予選で敗退。
• プエルトリコのオリンピック出場歴は1度のみ。1922年に野球がオリンピックデビューを果たした年に出場し、プエルトリコは5位に終わった。 当時一次ラウンド７試合でプエルトリコは２勝、そのうちドミニカ共和国には7対5で勝利している。
• ドミニカ共和国は唯一出場したバルセロナ1992オリンピック競技で6位に入った。
• 2019 パンアメリカンゲームズ の一次ラウンドでプエルトリコは ドミニカ共和国に2対1（10イニング）で勝利、銅大会で金メダルを獲得した。これが 主要大会でプエルトリコが最後に優勝した大会。

アメリカ対ニカラグア（グループ A）

• WBSC野球アメリカ大陸予選の中のトップアメリカと最下位ニカラグアの対戦。
• アメリカはオリンピック5大会のうち4大会に出場。アメリカは、アテネ2004オリンピック競技では大陸予選の準々決勝でメキシコに負け（２対１）出場を逃した。
• アメリカはオリンピックで金メダル１回獲得。 シドニー2000オリンピック競技ではアメリカは決勝でキューバに4対0で勝利した。メダル獲得数でアメリカ（メダル３個。金１、銀０、銅２）を上回る唯一の国はキューバ（メダル５個。金３、銀２銅０）。
• アメリカ大陸予選でアメリカが勝利したのはオリンピックで野球競技が最後に行われた北京2008。
• ニカラグアのオリンピック出場歴は一回。1996年ニカラグアは銅メダル決定戦でアメリカに10対3で敗れ4位には終わった。ニカラグアはオープニングラウンドでもアメリカに4対1で負けている。
• ニカラグアが主要大会で最後にアメリカに勝利したのは2005野球ワールドカップ。ニカラグアはオープニングラウンドでアメリカに14対2で勝利、さらに５位~８位決定戦でも9対0で勝利した（雨でグラウンドのコンディションが悪くアメリカはニカラグアに負けた。）

ベネズエラ対キューバ（グループ B）

• ベネズエラはオリンピック初出場を狙う。彼らは野球競技が最後にオリンピックで行われた北京2008（野球競技が行われた最後のオリンピック）のアメリカ大陸予選で9試合中5試合が黒星の成績。
• オリンピック全5大会に出場したのはキューバと日本のみ（1992年〜2008年）。キューバは５大会すべてで決勝まで進出（金３銀２銅０）。
• キューバ（金３銀２銅０）はオリンピック野球競技で金メダルを複数獲得し、５大会すべてでメダルを獲得している唯一の国。
• ベネズエラとキューバが最後に主要大会で対戦したのは2011年パンアメリカンゲームズ。キューバが予選リーグでベネズエラを５対４で下した。
• ベネズエラが世界レベルの大会で最後にキューバに勝利したのは1953年野球ワールドカップ一次ラウンドで３対2で勝利。
• 大陸大会レベルでは、2018年7月24日、2018中央アメリカ・カリブ海競技大会のラウンドロビンでキューバに2対1で勝利している。

コロンビア対カナダ（グループB)

• コロンビアはオリンピック野球競技に出場歴なし。オリンピックで野球が最後に行われた北京2008のアメリカ大陸予選では6試合中5試合に敗れた。
• カナダはオリンピック２度出場歴。初出場の2004年は4位。北京2008オリンピックでは６位に終わった。
• 両チームが国際主要大会で最後に対戦したのは2019パンアメリカンゲームズ。一次ラウンドでカナダがコロンビアに10対3で勝利。
• コロンビアがカナダに主要大会で最後に勝利したのは2017ワールドベースボールクラシックの一次ラウンド。4対1で勝利した。