全大会王者メキシコが3試合連続で勝利し、WBSC U-23野球ワールドカップのスーパーラウンドが確定した。グループラウンド最終日はドイツと対戦するが、スーパーラウンドへの進出成績には影響しない。進出するあと2チームはまだ決定していない。
キューバー対ドイツ 10対3 試合結果とスコア
ドミニカ共和国対チェコ 2対0 試合結果とスコア
メキシコ対チャイニーズタイペイ 3対0 試合結果とスコア
ドイツの制球難で11四球を出し、キューバがドイツに圧勝した。キュバーはこの大会二つ目の勝ち星を挙げ、スーパーラウンド行きへまた一歩近づいた。
「今日は絶対に勝たなければなりませんでした。開幕日は悪天候で試合ができず、翌日には強敵メキシコが待っていました。スーパーラウンドへぜひ進みたいです」と元オリンピック金メダリストのEriel Sanchez監督は意気込んだ。
2016 U-15 ワールドカップのMVPに選ばれ、U-18 ワールドカップにも出場したLoidel ChapelliはさらにこのU23にも出場している。
「世界の舞台で野球ができることを誇りに思います。この大会への準備のため頑張ってきました。これは自分自身のためであるとか、個人賞を獲得するためではなく、キューバのためです。いいチームなのでベストを尽くしたいと思っています。スーパーラウンド進出へのチャンスがまだあるので、とにかく試合一つ一つ一生懸命取り組むだけです。国を代表して戦う私たちを祖国のファンたちは楽しみにしてくれています」とChapellはコメントした。
チェコの3投手が継投でドミニカ共和国の打線を4安打に抑えた。しかしその4安打のうちの2安打はショート Albert Suarezと左翼手Francis Florentinoのタイムリーで、これで試合が勝利が決まった。
「ライナーが打てるいい球を待って今した」と21歳のニューヨーク・メッツ傘下のマイナーリーグに所属するSuarezはコメントした。
「目標達成に集中します。あと2試合勝利して、スーパーラウンドに進めると信じてます」と加えた。
ドミニカ共和国先発Jeremy Ovallは制球に苦戦し、最初の2打者を四球、さらに安打を打たれたが、その後はストライクアウトで危機を脱した。
「監督が速球でいけと言ったので、自信が持って投げることができ、1回目のピンチを逃れることができました」と語った。
そして「国を代表してここで戦えることは素晴らしい」と加えた。
チェコのショート Wojtech Mensikが2安打のうちの1本で、1回この安打で走者を得点圏に送ることに成功した。2本目は7回。チェコは2度同点のチャンスを作り出した。
「今日はチャンスは作れました。でも相手はいいピッチングだったので、タイミングを合わせて打線に繋げることはできませんでした」とMensikは振り返った。
メキシコはチャイニーズタイペイとの戦いで1回裏に先制点を入れると、そのまま逃げ切り勝利。先発Juan Tellezは4イニングを堅実に投げ、チームを2対0で勝利させた。
「チャイニーズタイペイは強い相手です。緩急交えてゴロやフライに仕留めようと努力しました」とTellezはコメントした。
投手陣はJuan RoblesもRicardo Herrerも1ヒットも許さず力投した。
「守備・打線で完璧な相乗効果を出しており、絶妙なバランスだと思います」とTellezは加えた。
Keven LamasとJavier Salazarはどちらも2安打。Tirso Ornelasは二塁打を放ち、勝ち越した。
「確かに、いいバランスです。いいチームを編成したと思いましたが、大会初めは何かが間違っていた。その後アプローチを変えることができたのは幸いです。今は打線、投手陣ともに調和が取れているでしょう」とEnrique Reyesh監督は語った。
メキシコはスーパーラウンド進出を決め、月曜日のドイツとの試合ではたとえ負けてもスーパーラウンド進出に影響はない。
「ですが、負けません。勝ち続けなければ」と Reyes監督は結んだ。
9月27日(月)の試合スケージュール
10.30 am キューバ @ チェコ
3 pm ドミニカ共和国 @ チャイニーズタイペイ
7.30 pm ドイツ @ メキシコ
グループAの最終日は9月27日(月)ではない。9月28日(火)午前10時30分から23日に雨天延期されていたキューバ対ドミニカ共和国の試合を行う。