カナダのサンダーベイにあるポート・アーサー・スタジアムで開催されたWBSC女子野球ワールドカップファイナルステージ2024で、世界ランキング1位の日本が7位のカナダに劇的な8回延長を制して 7-6で勝利した。
日本は先発の清水美佑を中心に5回半まで堅実に試合を進めたが、6回裏に3点を失い、延長戦にもつれ込んだ。延長の8回はスリリングな展開となり、1点差で日本が勝利した。カナダは5つの守備エラーで歴史的勝利を逃した。リリーフの秦美勝が勝利を手にした。
1回表、カナダ先発はレイン・パドガム。三浦伊織が四球で出塁し、白石美優と川端友紀の連打で生還し、日本が先制した。
カナダのキャッチャー、ケイトリン・ロスが白石の盗塁をキャッチして最初のアウト。パドガムは生井美桜を空振り三振、フライアウトで切り抜けた。
2回表、一死で、中村柚葉が四球で出塁するが盗塁死で2アウト。岩見香枝が四球で出塁するが、パドガムは只埜榛奈を三振に仕留めた。
2回裏、カナダは得点機を逃す。ミア・バルケが、日本先発の清水美佑からこの夜最初のヒットすると、死球で進塁し、暴投で3塁に到達。清水はマディソン・ウィランを仕留め、ロスをショートゴロに倒してこのピンチを切り抜けた。
4回表、日本は1点を追加。楢岡美和がエラー、犠打で前進、中村柚葉の左中間への深い二塁打で生還した。岩見香枝の右中間へのフライをカナダの中堅手セーナ・キャタロールが見事なダイビング・キャッチで失点を防いだ。
5回表、先頭の白石美桜が二塁打を放ったが、3塁でロスに刺され最初のアウト。パドガムは生井美桜をカウントいっぱいまで持ち込んで、左投げのギルダーと交代した。生井はこのギルダーを初球で迎えたがフライに終わった。
6回表、日本がさらにリード。星川あかりが四球で出塁し、牽制ミスとゴロで三塁まで進み、岩見香枝のスクイズで生還した。
只埜榛奈と三浦伊織のヒットで満塁とするが、カナダはブルペンから右腕のソフィー・ガニュを救援に立たせ、ピンチヒッターの長田朱也香のゴロを処理してダブルプレーに仕留めた。
6回裏、カナダが同点に追いつく。イーラ・デイ=ベダールが中前安打で出塁し、この夜2本目のヒット。清水はセナ・キャタロールに死球で出塁させるが、アリゼ・ジェリナを空振り三振に仕留めた。ミア・バルケはフルカウントからフォースアウトに倒れるが、デイ=ベダールが三塁に進む。清水はアンドレアンヌ・ルブランを歩かせ、満塁。
清水はマディソン・ウィランにも四球を与え、カナダに押し出しの一点を許す。さらにゾーイ・ヒックスが2ランを放ち、カナダが同点に追いついた。
清水がルーシー・アンティルに死球を与えて降板し、日本はリリーフの泰美勝を救援に立たせる。左腕の泰はテス・ソーキンスをセカンドゴロに打ち取り、この回を切り抜けた。
7回裏、セナ・キャタロールが一死一塁で出塁したが、泰が三振に仕留め、試合は延長戦にもつれ込んだ。
日本のタイブレーク・ランナー、楢岡美和は、ガニュの2つの送球エラーで得点。2人目のタイブレークランナー、星川あかりはこのプレーで二塁に到達した。
ガニュは中村柚葉を歩かせ、岩見香枝はバント。カナダは三塁でアウトを取れず、只埜榛奈で満塁となった。日本の二塁手は左中間への安打を放ち、6-3とリードを広げた。
さらに守備エラーで川端友紀が満塁。カナダはダブルプレーに失敗し、只埜榛奈が7点目を挙げた。ガネからエイミー・ジョンソン(右腕)に投手交代しゴロアウトで切り抜けた。
8回裏、カナダの粘り強い攻撃は続く。先頭のアレクサン・フルニエがセンターへの2塁打を放ち、同点。ランナー3、2塁で、ミア・ヴァルケがゴロアウトでカナダ5点目。フォルニエはこのプレーで3塁に進み、マディソン・ウィランのゴロで得点した。
泰はルーシー・アンクティルを3球で仕留めて試合を終わらせ、日本に勝利をもたらした。
日本(2勝0敗)は7月30日15:00から3位ベネズエラと対戦。カナダ(1勝1敗)は19:00から4位のアメリカと対戦する(すべて現地時間)。