メキシコのエルモシージョにて土曜日にWBSC男子ソフトボールワールドカップ・グループAの最後の4試合が終了し、プレーオフが決定した。ベネズエラは来年のファイナルへの切符をかけて日曜日にドミニカ共和国と対戦し、オーストラリアはメキシコとエリミネーションゲームで対戦する。
土曜日のプール戦最終日、ベネズエラはフィリピンを8回3-2で破り、オープニング・ラウンドを全勝無敗の成績で終えた。一方、ドミニカ共和国は開催国メキシコに4-0で敗れ、3勝2敗で2位となった。
オーストラリア、メキシコ、チェコは同じ2勝3敗で3位に並んだが、チームクオリティバランスが適用され、チェコの5位が決まった。この結果、3位と4位のメキシコとオーストラリアが17:00にフェルナンド・オルティススタジアムで対決する。
- オーストラリア(1位)、ベネズエラ(6位)、チェコ(9位)、フィリピン(10位)は、2022年に開催された前回のWBSC男子ソフトボールワールドカップに出場している。
- オープニングラウンド上位4チームが日曜日のプレーオフに進出
- 来年のファイナルステージに2チームが進出
- 世界2位のオーストラリアが前大会王者
- チェコは欧州チャンピオン
- 6チームすべてがWBSC/KONAMI男子ソフトボール世界ランキングのトップ15入り
- WBSC男子ソフトボールワールドカップにて初めて2ステージ制が導入。今年のグループステージに続いてファイナルステージが2025年に行われる。
- メキシコのエルモシージョでのグループA終了後、グループBは7月10日から14日までカナダのプリンスアルバートで、グループCは9月17日から21日までアメリカのオクラホマシティで開催される。
チェコは、土曜日のダブルヘッダー第1試合でオーストラリアに7-6で勝利した。チェコは4回まで4-2で劣勢だったが4回同点に追いつき、5回にはジョージ・ハリスの2ラン・ホームランなどで3点のリードを奪った。
オーストラリアは7回裏、ヘイデン・マシューズとスコット・パターソンの連続本塁打で点を返し試合は大きく盛り上がった。あと一歩で同点に追いつくところだったが、ジェームス・トッドハンターが放った長打はファウルポールの外に落ちゴロアウトに終わった。
ヤクブ・オシッカは6被安打、6失点、13奪三振で完投。敗戦投手はリリーフで3回を投げ6被安打、3失点のマシュー・ベケット。
ベネズエラはフィリピンに8回3-2で辛勝し、オープニング・ラウンドを無敗で終えた。ベテランのラファエル・フローレスが4打数4安打の活躍を見せ、8回表同点打を放ってタイブレークランナーのルロス・アルバレスを得点させた。ルイス・コロンボは2.2イニングを投げ、3与四球、6奪三振。
この勝利により、ベネズエラはオープニング・ラウンド無敗で第1シードとしてプレーオフに進出する。6月16日(日)17:00、ベネズエラはドミニカ共和国と対戦し、来年のファイナルへの切符を争う。
フィリピンにとっては、これが土曜日の2試合のうちの1試合目だった。第2試合ではオープニング・ラウンド最終戦でチェコと対戦する。
若きクリスチャン・デル・カスティーヨが2本のホームランを放ち、ドミニカ共和国を4-0の大勝に導いてメキシコはプレーオフ進出への望みを残した。メキシコはグスタボ・バルデスが7奪三振、3被安打、2四球と好投した。
2位を確保したドミニカ共和国の先発はルイジ・ロサリオ。ロサリオ(左腕)は6被安打、3失点、3奪三振で敗戦投手となった。
この結果、ドミニカ共和国は3勝2敗でオープニング・ラウンドを終え、日曜日にベネズエラと対戦する。メキシコは2勝3敗で4位通過。
チェコはミクラス・クラスとトーマス・クラインが本塁打を放ち、ミハエル・ホロブラデクが完投勝利で今大会2勝目を挙げた。ヨーロッパ勢のチェコはオープニング・ラウンド最終戦でフィリピンを4-2で破ったが、チームクオリティバランスで順位は5位となりプレーオフ敗退が決まった。
フィリピン 2 - 4 チェコ - ボックススコア
6回表 - ジャスティン・ロサレスが右中間への三塁打を放ち、一死後、マーク・サルミエントのショートへのゴロで得点。フィリピンが4-2と点差を縮める。
5回裏 - 三塁手ミクラス・クラスがセンターフェンスを越えるソロ本塁打を放ち、チェコが4-1リード。
4回裏 - 右翼手フランシス・ジェネロソがツーアウトからフライを落としフィリピンが1点を返す。チェコが3-1リード。
4回表 - フランシス・ジェネロソがフィリピンに先制点をもたらす。マーク・サルミエントがエラーで出塁し、送りバントで進塁、ジェネロソのタイムリーで得点。チェコが2-1でリード。
3回裏 - 一塁走者トーマス・クラインが左中間へヒットを放ち、チェコが2-0先制。
3回裏 - 一塁走者トーマス・クラインが左中間へヒットを放ち、チェコが2-0先制。
メキシコ 4 - 0 ドミニカ共和国 - 実況プレイ
7回表 - クリスチャン・デル・バジェが再び本塁打。メキシコが4-0リード。
6回表 - ジーザス・カルドナのタイムリーで1点を追加し、3-0とリードを広げる。
2回表 - クリスティアン・デル・バジェがセンターオーバーの本塁打を放ち、メキシコが2-0と先制。
ベネズエラ 3 - 2 フィリピン - ボックススコア
8回表 - ラファエル・フローレスがタイムリーでダメ押しの1点。
6回裏-ジャスティン・ロサレスの一塁線二塁打で同点2-2。
3回表 - ベネズエラが一振りで先制。カルロス・アルバレスが2ランを放ち、1点リード。
2回裏 - ケネス・トーレスが右翼線への三塁打を放ち、捕手ホセ・ドランテスのエラーで得点。
ベネズエラは首位。フィリピンはプレーオフ進出を目指し土曜日に2試合を戦う。
チェコ 7 - 6 オーストラリア - ボックススコア
7回裏 - ヘイデン・マシューズとスコット・パターソンの連続本塁打でオーストラリアは1点差に迫る。2アウトからジェームス・トッドハンターが放った打球はファウルポールの外に落ち、ゴロで終わった。
5回表 - チェコのトーマス・クラインがタイムリーで勝ち越し、続くレフト線への2ラン二塁打で7-4と再びリード。
4回表 - ジョージ・ハリスの犠飛で1点差に迫ると、マーティン・マグラがノーマンズランドへのブループヒットを放ち、アダム・ルナクが生還しチェコが4-4の同点に追いつく。
2回裏 - マシューズがオーストラリアに再び先制点をもたらす。ヤクブ・オシツカのライズボールをとらえて、ストリートに送った。オーストラリアが逆転し、4-2とリード。
2回表 - ジョージ・ハリスが2ラン!チェコが2-1とリード。
1回裏 - オーストラリアはジェームス・トッドハンターのタイムリーで先制。先頭のヘイデン・マシューズが内野安打で出塁し、ジェイク・バシセックの守備エラーで二塁へ。トッドハンターは3-2の外角球をとらえて右中間へ運び、この試合最初の1点を獲得した。