2019年レビュー 野球オリンピック予選 イスラエルが初のオリンピック野球大会に出場の快挙

2019年レビュー 野球オリンピック予選 イスラエルが初のオリンピック野球大会に出場の快挙
24/12/2019
世界19位イスラエル代表チームがヨーロッパの強豪国を制し初のオリンピック出場権を獲得する快挙となった。

イスラエルはイタリアパルマとボローニャで行われたヨーロッパ/アフリカオリンピック予選で優勝候補とみられていたヨーロッパ強豪のイタリアとオランダをどちらも8対1と8対2で圧勝し、ヨーロッパだけでなく世界の野球界を震撼させた。

WBSC野球世界ランキング19位のイスラエルはオリンピック初出場までの道のりは長かった。イスラエルは3試合シリーズでリトアニアを下してヨーロッパ選手権大会出場を決め、B組でヨーロッパ選手権を始めると、準決勝まで進んでオリンピック予選への進出を果たした。

「ここまでの努力が報われました。多くの人に我々のことを知ってもらいたい」とイスラエルのスター選手Danny Valenciaは語った。

「私は自分の役割を演じたに過ぎません。」と加えたValenciaはアメリカMLBの6つの球団で864試合をプレーした。「これ以上素晴らしい仲間の揃ったチームはないと思います。これまで大変でした。チームを作り上げるには手間も時間もかかります。いい仕事をしにきたので達成できてよかったです」


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Valenciaはまたヨーロッパのメディアが報じたチームのメンバーが全員アメリカ生まれのアメリカで育成された選手であるとの批判について「私たちはイスラエル国民です」と強調した。

大会ではイスラエルはチェコにのみ黒星を喫し、オランダと同率に並んだ。イスラエルはオランダと対決して打ち勝った。

イスラエルは2020オリンピックの野球大会に出場が決定した4チームのうちの一つ。6チームのうちその他決定しているのは開催国の日本、そしてWBSCプレミア12で出場権を獲得した韓国とメキシコ。

アメリカ・アリゾナで3月22日から26日まで行われるアメリカ大陸オリンピック予選には8チームが出場する。2位と3位に終わったチームはオランダ、中国、チャイニーズタイペイ、オーストラリアと共に、2020年4月1日から5日まで台湾台中で行われ6チームがオリンピック最終枠をかけて対決する最終予選に出場する。

イスラエルの国際野球史

イスラエルはベースボールワールドカップの出場歴はないが、ワールドベースボールクラシックには2度出場している。2013年大会では予選でスペインに負けて敗退、2017年ではイギリスとブラジルを制して16チームが出場する本選への出場を決めた。2017年のグループラウンドでは韓国、オランダ、チャイニーズタイペイを下して驚かせ、二次ラウンド進出した。そこでキューバに勝利するが、オランダと日本に敗れ敗退。2013年以降、ワールドベースボールクラシック王者はWBSCより野球世界王者として認められている。

オリンピック野球史

1956年、1964年、1984年、1988年の夏季オリンピックでは野球はデモンストレーション(公開)競技として行われ、1992年のバルセロナで正式種目となった。この大会ではキューバが最初の金メダル(過去3回金メダル獲得)に輝いた。2008年に行われた最後の野球オリンピック大会(北京)では決勝で韓国がキューバに勝利して優勝した。1992年: 1位) キューバ 、2位) チャイニーズタイペイ、 3位) 日本、 4位) アメリカ - プエルトリコ-ドミニカ共和国-イタリア-スペイン

  • 1992年: 1位) キューバ 、2位) チャイニーズタイペイ、 3位) 日本、 4位) アメリカ - プエルトリコ-ドミニカ共和国-イタリア-スペイン
  • 1996年: 1位) キューバ 、2位) 日本、3位) アメリカ、 4位)ニカラグア - オランダ-イタリア-オーストラリア-韓国
  • 2000年: 1位) USA 2位) キューバ 3位) 韓国、 4位)日本 - オランダ-イタリア-オーストラリア-南アフリカ
  • 2004年: 1位) キューバ、 2位) Aオーストラリア、 3位) 日本、 4位) カナダ - チャイニーズタイペイ-オランダ-ギリシャ-イタリア
  • 2008年: 1位) 韓国、 2位) キューバ、 3位) アメリカ、 4位) 日本 - チャイニーズタイペイ-カナダ-オランダ-中国