21/12/2020 1 記事を読む目安時間

2020年レビュー パンデミック禍もWBSCアスリート委員会が活発に活動

WBSCアスリート委員会は定例会で新たなWBSCのプロジェクトについて議論し、WBSCの意思決定の場にもアスリート委員会の一人が参加した。

「野球とソフトボールは今年中断されてしまい、世界中のアスリートにとって驚くほど過酷な時期を過ごしました。」とWBSCアスリート委員会の共同委員長ジャスティン・ハーバーは、COVID-19パンデミックが全ての人、中でもアスリートに課題をもたらした前代未聞の2020年を振り返って語った。

「全てが破壊された中で一筋の光があるとすれば、それはスポーツこそがさまざまなコミュニティに多大な希望を与え続けているということです。」とフーバーは語った。「その担い手の一人として参加できることを光栄に思います。そして2021年、待望のオリンピックイヤーにその希望を実現するのを今から待ち遠しく思います。」

パンデミックのために競技大会や練習合宿は中止されたが、アスリートは体を鍛え健康的でいるために新たな方法を模索しなければならなかった。そこで世界中のアスリートたちは、野球ソフトボール選手たちの関心事や声を統括団体の執行役員会に届けるWBSCアスリート委員会から多くのインスピレーションを得た。

この委員会は元オリンピック選手ジャスティン・フーバー(オーストラリア)とマリア・ソート(ベネズエラ)が共同委員長を務め、そのほかBruno Motroni (アルゼンチン)、 Randolph Oduber (アルバ島)、 Erika Polidori (カナダ)、 Pauline Prade (フランス)、Ashley Stephenson (カナダ)の5名のメンバーがいる。

「いつも球場で行うようにあらゆることを克服していきましょう。」とWBSCアスリート委員会の共同委員長マリア・ソートはアスリートたちにアドバイスした。「野球ソフトボールのアスリートたちは前向きな気持ちでこの年を乗り越える方法を考え出すでしょう。アクティブに、ポジティブに、そして強いままでいること、そして週に3回はエクササイズを欠かさず体調の維持を常に忘れないことです。これほど長期になると想像していなかったためパンデミックの最初の3ヶ月は本当に厳しかったです。しかし前を向いて、エクササイズを続けアクティブでいることを心に留めていました。

「昨日よりよくなるために今日できることを一つ増やすことに挑戦してください。」とフーバーは加えた。


Staying Active  ステイ・アクティブ

WBSCアスリート委員会は2020年に何度かオンライン会議を行い、委員会の下で様々な活動を行い、意思決定の場でWBSCの新プロジェクトの議論について定期的に発言をしている。

アスリートらは野球、ソフトボール、ベースボール5の作業グループや最近発表された新しい野球/ソフトボール種目であるe-Sportsの設立など2020年のの組織の主要プロジェクトに参加した。

同委員会は野球やソフトボール選手に関するトピックや問題をあつかる教育プログラムや資料を監督する。オンラインのセルフラーニングプラットフォームであるWBSCアカデミーとの組み合わせて、ライブウェビナーが近い将来作成される予定だ。

2020/2021のもう一つの目標は、WBSCの大会に出場する選手たちにガイダンスを提供し、安全保護役員の役割を果たすことだ。このためアスリート委員会は最近設立されたWBSCインテグリティユニットと協力し、フェアプレーや透明性の強化、アスリートの権利の保護、包括性の推進、ガバナンスの強化を模索する。


Staying Active ステイ・アクティブ

COVID-19のパンデミックで2020年世界中で競技が中断し、ソーシャルメディアがアスリートにとってチームやチームメイト、トレーナーやファンと繋がる強力な手段であった。ソフトボールチームと選手たちはソーシャルディスタンスの中でも団結し、野球選手らもパンデミックの最初の数ヶ月で前向きにいる方法などを見出した

「ソーシャルメディアは私たちの世代のコミニュケーションツールですし、プラットフォームは世界中で利用できます。」とフーバーはコメントした。「アスリートとしての影響力を通して自分のことを語ったり次世代にメッセージを送ることは大切です。」

ソートも「ソーシャルメディアは世界と繋がる一番の手段になりました。競技の世界も同じです。ですからアスリートには、自分たちの一つ一つの行動が模範になるのだから誰かがいつもあなたを見ているよと伝えて励ましました。」と同意した。

パンデミックの中、ソートは「#StayHealthy、#StayStrong、#StayActive」と野球・ソフトボール選手たちに励ましのメッセージを送った。これは国際オリンピック委員会の#StayStrong運動から着想を得たものだ。


Staying Healthy  ステイ・ヘルシー(健康的でいること)

「ポジティブに自分のことを語ることの本当の意味がわかりました。隔離していると驚くほど考える時間ができ、ポジティブな言葉を投げかけることが一番重要だと理解しのです。小さななことを積み上げれば2021年には大きな成果が得られるでしょう。」とフーバーは語った。

「これからも一生懸命やるべきことを続けてください。スポーツは大きな喜びと幸せをもたらす人生の一面なのです。」とソートは結んだ。


2020年レビュー

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2020 - ソフトボール オリンピック推進者のドン・ポーター氏死去 競技中断の1年でU-1男子ワールドカップが唯一実施

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2019 レビュー