16/03/2023 1 記事を読む目安時間

日本がイタリアを下し、ワールド・ベースボール・クラシック準決勝に進出

岡本和真選手(写真)の本塁打、二塁打、5打点の活躍で、日本が9-3で勝利した。日本は、21日(日本時間)にマイアミで行われるプエルトリコ-メキシコの準々決勝の勝者と対戦する。

世界ランキング1位の日本は、東京ドームで41,723人のファンの前で、15位のイタリアを9-3で破り、無敗でワールドベースボールクラシック準決勝に進出した。

侍ジャパンは、20日(日本では21日)の準決勝第2試合で、17日(金)に予定されているプエルトリコ-メキシコの準々決勝の勝者と対戦する。

3回裏に日本が先制。走者1、3塁、左翼手・吉田正尚の鋭いゴロをイタリアのショート、ニッキー・ロペスが飛び込んでキャッチしたが、三塁からの近藤健介のホームインを食い止められなかった。

大谷翔平選手の送りバントが得点のチャンスを作った。「確実に1、2塁を作りたかったが、1、3塁となったし、結果的にはビッグイニングになってよかったと思います。」と二刀流スターはコメントした。

一塁手の岡本和真は、リリーフのジョー・ラソルサの5球目を捉えて3ランホームランを放ち、一気に日本は4-0にリードした。

大谷は4.2回71球を投げ、勝利。時速164キロを記録した。

4回大谷は、満塁の場面でイタリアの右翼手ドミニク・フレッチャーに100マイルの速球を浴びせられ、2点適時打を打たれた後に降板した。

「自分の後ろに素晴らしいピッチャーたちが控えているとは分かっていたので、一球一球に集中して行きました。ただ、5回に2死球を出したのが最悪でした」と大谷は振り返った。

NPBの日本ハムファイターズで若き日の大谷を指導した栗山英樹監督は、「今夜は本当の翔平らしさを見ました。絶対勝ちにいくんだと野球小僧になった時に彼の素晴らしさが出ます。彼やダルビッシュ有が日本のためにプレーしてくれることは素晴らしい」と語った。

大谷の後を継いだ左腕の伊藤大海は、捕手のブレット・サリバンを攻略し、この回を終えた。

日本はそのままリードして勝利した。5回裏に、東京2020の金メダリストである村上宗隆と岡本がそれぞれ、イタリアの4番手投手のヴィニー・ニトリからそれぞれが初球を捉えてタイムリー二塁打を連発し、日本は3点を加えた。

驚いたことに、日本は5点リードの場面で、7回にダルビッシュ有を起用した。

「点差が開いたように見えていましたが、イタリア打線はしっかりと球を見てバッターを振り一つ間違えば何があるかわかりませんでした。だから誰を起用するとかではなく全員で行くと最初からみんなに伝えていました。それでダルビッシュ起用となりました」と栗山監督は語った。

吉田は7回裏、ジョーイ・マルシアーノから今大会初のソロホームランを放った。

イタリア代表のマイク・ピアザ監督は「8四球も出しては日本のような強いチームには勝てません。スカウティングレポートにより意図したプレーもできましたが、四球や失策があってはどうにもならなかったです。」と語った。

準決勝第1試合は3月19日(日)、キューバと18日(土)準々決勝で決まる米国-ベネズエラ戦の勝者との間で行われる。

ワールドベースボールクラシック決勝は、3月21日(火)(日本時間22日)の予定。

マイアミのローンデポパークで、準決勝と決勝が行われる。