2020年 野球オリンピック予選 3月・4月に最後の2枠が決定
03/01/2020 1 記事を読む目安時間

2020年 野球オリンピック予選 3月・4月に最後の2枠が決定

2019年に行われた二つのオリンピック予選に続き、2020年3月と4月にあと二つの野球オリンピック予選が実施される。これで最後の2枠が決定し、東京オリンピックの野球競技に出場するチームが揃う。

日本、イスラエル、韓国、メキシコの4チームがすでに出場を決めている。アメリカ大陸野球予選では1チームが東京2020へ進出。そして2位と3位は野球オリンピック最終予選に進んで、チャイニーズタイペイ、中国、オランダ、オーストラリアと対戦し、オリンピック出場最後の1チームを決める。

アメリカ大陸野球オリンピック予選はアメリカのアリゾナで3月22日から26日まで行われ、出場する8チームのうち勝利した1チームのみが東京オリンピックへと駒を進める。アメリカ、キューバ、ベネズエラ、カナダ、プエルトリコ、ドミニカ共和国の6チームはプレミア12に出場して大陸予選出場権を得た。残りの2チームのコロンビアとニカラグアはパンアメリカ競技会2019で3位と4位に残って出場権を獲得した。

8チームは2グループに分かれる。グループAは世界2位アメリカ、11位プエルトリコ、12位ドミニカ共和国、15位ニカラグア。グループBのランクトップは5位キューバ、さらに9位ベネズエラ、10位カナダ、14位コロンビアが対決する。

アメリカ大陸予選で2位と3位に残ったチームは、4月1日から5日台湾・斗六で行われる野球最終予選で最後の1枠を獲得するチャンスを得る。この最終予選ではアジア選手権大会の上位2チームに残った4位チャイニーズタイペイ、20位中国、さらにヨーロッパ/アフリカ予選の2位に入った8位オランダ、オセアニア代表7位オーストラリアが出場する。

12年振りの夏季オリンピックに復帰する野球大会は6チームが出場、2020年7月29日から8月8日まで横浜と福島で試合を行う。すでに6チーム中4チームが確定した。

日本は開催国であるため自動的に出場が決定し、イスラエルはヨーロッパ/アフリカ予選(イタリアのパルマとボローニャで開催)で2019年9月に優勝。最後のオリンピックで金メダルを獲得した韓国は11月のプレミア12 2019で優勝の日本に続いて2位に終わり、アジアトップチームでオリンピック行きを決めた。同じくプレミア12でアメリカ大陸トップになったメキシコもオリンピック出場が確定。初の野球オリンピック出場となる。メキシコは準決勝でアメリカを下して3位に入り、アメリカ大陸トップに残った。

野球は夏季オリンピックではこれまで5回行われた。最多優勝はキューバで金メダル3回(1992年、1996年、2004年)、アメリカ(2000年)と韓国(2008年)は残りの2回のオリンピックでそれぞれ金メダルを獲得した。アメリカ大陸・アジア以外で唯一メダルをとったのはオーストラリアで2004年に銀メダルを獲得した。そのほかの銀メダル獲得国はキューバ(2000年と2008年)、チャイニーズタイペイ(1992年)、日本(1996年)。銅メダルはアメリカ(1996年と2008年)と日本(1992年と2004年)がそれぞれ2個ずつ獲得した。5つ目の銅メダルは韓国が2000年に獲得。

シドニー2000オリンピック競技会ではアメリカ大陸(アメリカ・キューバ)、アジア(韓国・日本)、ヨーロッパ(イタリア・オランダ)、オセアニア(オーストラリア)、アフリカ(南アフリカ)と唯一4大陸から出場チームが揃った。1992年と2008年に出場しのはアメリカ大陸、アジア、ヨーロッパのみ。オセアニアからはオーストラリアが2000年と2004年に出場した。

1992年のオリンピックではアメリカ大陸はから4チームが出場した(キューバ、アメリカ、プエルトリコ、ドミニカ共和国)、アジアは2008年に同じく4チーム出場を記録している(日本、韓国、チャイニーズタイペイ、中国)。ヨーロッパからは2004年に3チームが出場した(オランダ、ギリシャ、イタリア)。