【アルゼンチン・ブエノスアイレス】野球・ソフトボールの５人制ストリート型競技「ベースボール５」はブエノスアイレスの高校体育プログラムに導入された。これによりベースボール５は国内で爆発的に取り入れられ発展する可能性がある。
この企画の成功を支援するため、ブエノスアイレス市はベースボール５説明書「ベースボール５、インクルージョンを目指す競技」を発行した（スペイン語版はこちら）
「ベースボール５は子供達の成長にとって素晴らしい競技です。普通は体育教師は学校で体育の授業をするために広いスペースがありませんが、ベースボール５でランニング、キャッチ、投球、ジャンプ、スライドなど野球とソフトボールの基礎を全て教えることができます。」と体育教師でベースボール５のコーチVictor Aramayoは語った。「ベースボール５を自分の学校に導入しましたが、休憩時間に子供達は遊び始めました。チョークでラインを引いて自分たちで遊び始めたのです素晴らしいことです」と語った。
行政のバックアップを得て、これからアルゼンチンは南アメリカトップランクで世界８位のベネズエラや14位コロンビアなどの強豪にならず野球国になるかもしれない。
アルゼンチンは現在WBSC野球世界ランキング23位。
アルゼンチンはWBSC世界男子ソフトボール世界ランキングでは2019年初めて世界タイトルを獲得して世界2位に入り、女子ソフトボールでは27位にランクインしている。
なぜベースボール５なのか。
ブエノスアイレスが発行したベースボール５には以下のように述べている。
「大きなスペースを必要とせず、どんな場所でもできる公式競技なので、学校での練習だけでなく、イベントの施設や学校対抗の大会を行う上でも有利です。」
ベースボール５は世界的に成長しており、このボール一つで遊べる競技は2022ユースオリンピック（アフリカ・ダカール）でも公式競技として追加された。
ベースボール5はアルゼンチンで2018ユースオリンピックのイベント「Sports Initiation Zone」で紹介され成功を博した。野球・ソフトボールのストリート版であるこのベースボール５は300人の児童3000人が参加した。
2018年ユースオリンピックに続き、ベースボール5はアルゼンチンで広がり続け、ヨーロッパやアフリカなどでも増え続けている。
新設WBSCベースボール5ワールドカップは今年の年度末にメキシコで開催が予定されている。リトアニアとフランスは最初にワールドカップ出場を決めた。
