ドミニカ共和国が団体競技で初のオリンピックメダルを獲得

ドミニカ共和国が団体競技で初のオリンピックメダルを獲得
07/08/2021
ドミニカ共和国が韓国を破りオリンピック銅メダルを獲得。オリンピック野球競技でキューバ、日本、アメリカ、韓国、オーストラリア、チャイニーズタイペイに続く7カ国目のメダル獲得国となった。

世界7位ドミニカ共和国がオリンピック2度目の出場となる東京オリンピックで、歴史的快挙となる銅メダルを獲得した。ドミニカ共和国は3位韓国に10対6で圧勝した。

フアン・フランシスコは3打点、ホアン・ミエセスは8回本塁打を放ちドミニカ共和国を勝利に導いた。ドミニカ共和国が団体競技でオリンピックメダルを獲得するのはこれが初めて。

「ドミニカ共和国は野球国ですからこの勝利はドミニカ共和国にとってかけがえのない重要なことです。本当に特別です」とスラッガーのフリオ・ロドリゲスは語った。

銅メダル決定戦は試合序盤から熱戦を繰り広げた。ドミニカ共和国は1回表キム・ミンウを捕え一挙4点を先制。ドミニカ共和国の打線はエミリオ・ボニファシオが右翼線への二塁打を放ち、三塁へ盗塁して得点を狙う。そこへフリオ・ロドリゲスとフアン・フランシスコが双方右越え、左越えを放ち3点0に一挙にリード。さらにドミニカ共和国は満塁からのチャルリエ・バレリオの犠飛で1点を加えた。

キムはわずか0.1投球3被安打、4失点、1奪三振、1四球でマウンドを降りた。チャ・ウチャンが1回残りの2打者を倒した。

雨の中の2回裏、韓国が1点を返す。先頭キム・ヒョンスがセンター壁に直撃する二塁打のあと、パク・クンウのタイムリーで得点した。

4回キム・ヒョンスがライトへのライナー本塁打でまた得点を返し4対2とした。プレミア12 2015MVPのキム・ヒョンスはこの試合3得点、東京2020では打率 .400をマークした。

5回二死で、メルキー・カブレラがこの試合4安打中の3本目となる右翼フェンスに当たる二塁打タイムリー。ミエセスが一塁から生還し5対2の3点リード。

5回韓国は三連打。三連打目はパク・ミンへがセンターから生還。ドミニカ共和国のヘクター・ボルグ監督はラウル・バルデスを下げてルイス・カスティジョをマウンドに送るが、ホ・ギョンミンの内野ゴロタイムリーで降板。救援の左腕・ダリオ・アルバレスも走者を引き留めることができず、アルバレスの2球目にパクが三塁へ盗塁成功、暴投で同点ランを入れた。キム・ヒョンスがさらにカン・ベッコのセンターへのタイムリーで得点し、勝ち越しの1点を入れた。この回、ドミニカ共和国は4投手が継投。

6回表、ドミニカ共和国は四球、シングル、死球で満塁のチャンスを作るが、パク・セウンがドミニカ共和国のクリーンヒッター、フランシスコを三振で倒しピンチを脱した。

オ・スンファンが8回6対5のリードでマウンドに上がるが、1アウトもとれずに降板。ドミニカ共和国は二連打とロドリゲスの四球で満塁、ジェイソン・グズマンが暴投で同点ラン。2救後、フランシスコがさらにうち流しの2ラン二塁打で勝ち越し、ホアン・ミエセスも左翼に伸びる2ラン本塁打を放り込み10対6に点差を開いた。8回ドミニカ共和国は10打者が打席に立った。

「8回の四球のあと同点に入り、そのあとにフアン・フランシスコが打席に立ったことが大きかったと思う。自分も本塁打を打てたし、いちばん活躍できた回だったと思います」とロドリゲスは語った。

9回先頭、キム・ヘソンとパク・ミンへの2打者がそれぞれシングル、ダブルをメルセデスから奪い、ホセ・ディアスが救援に立つ。右腕ディアスが最後の3打者を打ち取りセーブ。

ドミニカ共和国はオリンピック野球競技でキューバ、日本、アメリカ、韓国、オーストラリア、チャイニーズタイペイに続く7カ国目のメダル獲得国となった。これはドミニカ共和国にとってオリンピック団体競技での初メダルとなる。野球競技での銅メダル獲得はドミニカ共和国にとって東京2020で5個目のメダル獲得で最多記録となった。

韓国は4度目のオリンピック野球競技は4位に終わった。北京2008金、シドニー2000銅、1996アトランタでは8位だった。