8つのアフリカ国内連盟の役員らがこのベースボール5ウェビナーに参加した。参加国はボツワナ(1)、ガーナ(2)、ケニア(2)、南アフリカ(3)、タンザニア(1)、チュニジア(2)、ウガンダ(1)、ザンビア(1)。
WBSCコーチ委員会のメンバーAndrea D'Auria氏が4回のウェビナー講師を務めた。このセミナーは今年度に行われる予定の国際オンラインセミナーに先駆けたもの。
セミナー1回目のテーマはベースボール5の一般知識について。試合の準備や、試合役員(審判員・スコア記録員)、コーチの役割などについて話した。
2回目セミナーのテーマはスコア記録員と審判員について。
3回目と4回目の主要テーマはコーチングについて。競技の基礎について講義を受けた後、練習前のウォーミングアップ、練習の運び方、ベースの周りかたなどについて学んだ。さらに試合の戦略について説明を受けた。
「この企画に感謝します。」とチュニジア出身のWBSCベースボール5大陸インストラクターMokrani Chedli氏はコメントした。「アンドレアが頑張ってくれました。WBSCスタッフの皆さんに感謝します。今後はセミナーで活発に話ができたらと思います。」
「今回のウェビナーでベースボール5についてたくさんの新しいことを学びました。」と、ザンビアソフトボール野球協会の無任所理事Kenny Matishi氏は加えた。「コーチをしている時にしてしまったミスなどにも気づくことができました、学んだことを早くチームで試してみたいです。ザンビアやアフリカ全土でベースボール5は発展していくだろうと思います。6月中旬に行われるアフリカ予選のための選手選考を始めるのが楽しみです。」と語った。
「ウェビナーは期待していた通りとても役に立ちました。」と 以前アメリカに留学し2012年にタンザニアに野球を紹介したMussa Mbugi氏はコメントした。「ウェビナーでは長い間スクリーンをじっと見ている必要もなくみんなと繋がれ、良いペースで進みました。生配信に参加できなくても2度目のライブセッションに参加するか、録画したものを見ることができます。そして必要ならインストラクターにメールで問い合わせることもできました。」と語った。
この4回のウェビナーは、2020年12月にメキシコで予定されているWBSCベースボール5ワールドカップのアフリカ予選に向け大きなステップとなった。
もともとこのウェビナー開催は、WBSCとベースボール導入が大きく成功した南アフリカ、タンザニア、チュニジア、ウガンダとのビデオ会議の時に生まれたアイディアで、ケニア野球のTitus Mutwiri会長が Twitterでセミナーを予告した。
Thank you for all the efforts Mr President https://t.co/nsXWHvpjwD
— Titus (@titusmutwiri) April 23, 2020
アフリカはベースボール5・ユースベースボール5ワールドカップに2カ国の代表チームを送り込む。
ベースボール5ワールドカップとユースベースボールワールドカップではそれぞれ男女混合12チームが競う。各チームは男女半々で計選手8名、試合中フィールドには男女それぞれが2名ずつでなければならない。WBSCユースベースボール5ワールドカップ2020は2002年1月1日から2005年12月31日生まれのアスリートが対象。
これまでのところWBSCベースボール5ワールドカップの予選を終えたのはヨーロッパのみ(その他の大陸はユースベースボール5ワールドカップ予選をまだ実施していない)。フランスとリトアニアが2月に行われた新設ヨーロッパ選手権大会でワールドカップ出場権を獲得した。
大陸別の出場枠は以下の通り。
- アフリカ 2チーム
- アメリカ大陸 3チーム
- アジア 3チーム
- ヨーロッパ 2チーム(フランス・リトアニア)
- オセアニア 1チーム
- 開催国 メキシコ
WBSCユースベースボール5ワールドカップはセネガルのダカールで開催予定の2022ユースオリンピック予選も兼ねている。野球/ソフトボールのアーバン型競技ベースボール5は1月にユースオリンピックに加えられた。