世界中のアスリート、リーダー、WBSCパートナー、メディア、ファンの皆様
昨年2020年の年度末の挨拶で、わたくしは「ワクチン接種が間近に迫り、事態が収束して正常な状態に戻り」、「東京2020オリンピック復帰をファンで賑わうスタジアムで祝えること」を願って締めくくりました。
残念ながら今年もまたパンデミックにより大会の観客入場制限などワールドカップやオリンピックは大きな影響を受けましたが、こうした過酷な状況下にあっても、われわれは厳格なプロトコルに従い、オリンピック予選を実現し、感染者を出すことなく完了することができました。
確かに、東京オリンピックで無観客のスタジアムを見ることは非常に遺憾でしたが、野球・ソフトボールは、チームワークや団結を通して多くのドラマ、華麗なアクション、緊密なゲームを繰り広げ、オリンピックで信じられないほどのの成功を収めました。
それぞれのアスリートやチームが卓越したパフォーマンスと卓越したスポーツを通して世界中のファンの注目を集め、野球・ソフトボールがいかにオリンピックにふさわしいかを証明してくれました。野球とソフトボールが東京2020オリンピックに大きな価値をもたらし、何百万人もの熱心な視聴者を惹きつけたことは誰にとっても明らかです。
野球とソフトボールが待ち焦がれた東京2020をすばらしい大会にしてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
特にパンデミックという厳しい状況下でオリンピック競技大会を運営してくださった日本野球機構(NPB)をはじめとする日本の友人の皆様にも心より深く感謝いたします。
私はまた、今年オリンピック委員会(IOC)によりオリンピックバーチャルシリーズ設立5つの創設メンバーの一つとしてWBSCが選出された事実もここで強調したいと思います。オリンピックバーチャルシリーズの中でも野球大会は最多観客数を記録しました。
コナミとの提携によるこのすばらしい事業結果が得られたのは、2020年12月にWBSC執行役員会が先見の明を持ってeスポーツを競技として承認したからになりません。
オリンピックとオリンピックバーチャルシリーズの大成功に終わったその後には、私たちはパラリンピックでのベースボール5体験イベントを行う機会もいただきました。
2021年と東京でのオリンピック復帰は、記憶に残る、今後の未来の礎になるでしょう。私たちは未来の組織委員会にとってWBSCは強く、信頼できる、柔軟なパートナーであることを今一度また実証できたと言えるでしょう。今後も継続的にオリンピックに残れるようファン、チーム、アスリートのために私たちは尽力してまいります。
ダカール2026の夏季ユースオリンピックでのベースボール5大会初実施に続いて、私たちは野球生誕の地で開催されるLA2028オリンピックの参加を目指しています。米国ではソフトボールは国内最大の女子チームスポーツであり、アメリカ国内の女子たちに再びオリンピックの夢を見させてあげたいと願っています。そしてアメリカ国内および世界中のファンたちもLA28でソフトボール大会が行われることを心から待ち望んでいるでしょう。
パンデミックが長引く状況で、わたしたちは新たな年もまた試練に直面するでしょう。しかし個人としては、各国のこれらの自粛規制が緩和され、対面での総会が行われることを祈っています。皆さんとお会いして一緒に成功を祝えることを心より楽しみにしております。
2021年に皆さんと達成した全てのことを私は心より誇りに思います。WBSC野球・ソフトボールのワールドカップはほぼ2年ぶりに再開できました。この厳しい状況の中で、私たちの競技発展のために尽くしてくださった野球・ソフトボール関係者の皆様、WBSCスタッフの尽力に深く感謝いたします。
皆様が素敵なクリスマスホリデーを迎えますように、そして2022年が皆様と皆様のご家族にとって、喜び、健康、幸せに満ちた年でありますよう心よりお祈りいたします。
皆様に心をこめて
リッカルド・フラッカーリ
WBSC会長
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