アメリカのケルシー・ウィットモアが女性初のスタメン選手としてプロ野球のアトランティックリーグに出場した。ウィットモア外野手(24)はスタテンアイランド・フェリーホークス9番左翼でガストニア・ハニーハンターズと対戦。試合はハンターズが10対5で勝利した。
「とにかく嬉しいです。グラウンドではいつも最高の気分ですが、メジャーやマイナーで活躍するハイレベルの選手たちに囲まれて、彼らの一人としてプレーできることは素晴らしいです」とウィットモアはCharleston Gazette-Mail紙のRick Farlowに語った。
すでに歴史に名を残したウィットモアだが、彼女のプロ野球での目標はここでは終わらない。「目標はMLBです。やれるところまでやりたい」とコメントした。
ウィットモアは16歳で世界4位のアメリカ代表としてWBSC女子野球ワールドカップ2014に出場した。彼女は2打席に立ったほか、ピンチランナーも務めた。アメリカは日本に敗れ銀メダルに終わった。
アメリカが7位に終わった2016年大会では、ウィットモアは投手として2試合、2試合スタメン左翼など併せて5試合に出場。
2018年ワールドカップではウィットモアは韓国戦とドミニカ共和国戦の2試合に投手として出場、さらにスタメン外野4試合、アメリカがカナダに負けた3位決定戦ではピンチヒッターとして出場した。
ワールドカップ終了後、彼女はカリフォルニア州立大学フラトン校2年次に大学のソフトボールチーム「タイタンズ」で主にピンチランナーを務めていた。2019年からは外野レギュラーで24試合に出場したが、その後新型コロナウイルスの感染拡大でNCAAは中止されてしまった。大学ではキネシオロジー(運動機能学)を専攻した。
ウィットモアのプロ野球選手としてのキャリアは2016年独立リーグ、ソノマ・ストンパーズから始まった。2シーズンで26打席、3イニング投球。
スタテンアイランドは、メッツで活躍した元内野手のエドガルド・アルフォンゾ監督が指揮している。
関連記事
- Role models on the rise: WBSC Women's Baseball Development Commission celebrates International Women's Day through live webinar
- 国際女性デー メキシコ野球で女性進出に挑み続けるRosi del Castillo
- 歴史を辿る WBSC女子野球ワールドカップ銅メダルのAlli Schroderがカナダ大学カンフェレンス初の女性選手
- MLBがアメリカ、カナダ国内の野球発展のため3リーグと提携
- MLB, Atlantic League experiment rule changes
- マイナーリーグベースボールで実験的にルール変更