日本がアメリカに勝利 オリンピック野球で初の金メダル
07/08/2021

日本がアメリカに勝利 オリンピック野球で初の金メダル

今夜の勝利で日本は2019年プレミア12、2006年と2009年のワールドベースボールクラシックに続き、ついにオリンピックでの優勝も手にした。

世界1位の日本が今夜東京オリンピック野球競技で、継投リレーで世界2位のアメリカ打線を封じ、村上宗隆がソロ本塁打を放って2対0で破り金メダルを獲得した。日本はアトランタ1996で銀、バルセロナ1992とアテネ2004では銅メダルを獲得しており、これが初のオリンピック金メダル獲得となった。金メダリストの国はキューバ(1992、1996,2004)、アメリカ(2000)、韓国(2008)に続き日本が4カ国目。

オリンピックボランティア、他の競技のアスリートやメディアに見守られる中、横浜スタジアムでは両チームの先発が互いに力投した。森下暢仁とニック・マルティネスが投げ合いを続け相手チームの得点を封じあった。

3回裏一死、日本が先制点を入れる。カウントツーストライクで、三塁手・村上宗隆が左中間へ本塁打を放り込み、侍ジャパンが先制を決めた。アメリカ先発マルティネスにとって2本目の被安打だった。

4回裏、日本の一死満塁のチャンスをマルティネスが無傷のまま凌ぐ。柳田悠岐の三ゴロでトッド・フレイザーが本塁アウトに仕留めツーアウト。菊池涼介が三振に倒れた。

森下は5イニング無失点、3被安打、5奪三振。81球投げて勝利選手。

森下に代わり千賀滉大がマウンドに立つが、タイラー・オースティンは四球、エリック・フィリアは死球で得点機。しかしジェイミー・ウェストブルックをポップフライで仕留め危機を脱した。

7回表、アメリカがさらに得点チャンス。ニック・アレンが一死から、千賀に代わってマウンドに立った伊藤大海から二塁打を放ち、二塁から同点ランを狙う。しかしジャック・ロペスとエディ・アルバレスが続けてゴロに倒れた。

8回表、アメリカは先頭タイラー・オースティンがレフト安打で出塁。伊藤に代わり救援にたった岩崎優がトリストン・カサス、トッド・フレイザー、フィリアを三者凡退し日本は1対0リードのまま。

マルティネスは6イニング投球、5被安打、1失点、7奪三振。ライアン・ライダーは7回を無失点に抑えた。

スコット・マクガフは8回マウンドに立つ。先頭の山田哲人がこれを右中安打で迎え、犠飛で二塁へ。吉田宗隆のセンターヒットで三塁で止まるが、アメリカの捕手マーク・コロズバリが悪送球を取れず、山田がこれを見逃さず本塁に飛び込みダメ押しの2点目を入れた。

9回表2点リードで攻防の日本には右腕・栗林良吏が登板。最初の2打者を倒した後ニック・アレンのライト安打で出塁を許すも、最後を二ゴロに仕留め勝利を飾った。

アメリカはこれでオリンピック競技で4個目のメダルを獲得。シドニ−2000で金、アトランタ1996と北京2008で銅。1992年は4位に終わり、2004年のオリンピックは予選敗退だった。

この日の昼、ドミニカ共和国が東京2020野球競技で銅メダルを獲得した。