日本がアメリカを10回サヨナラ打で制す オリンピック野球準決勝で韓国と対決
02/08/2021 1 記事を読む目安時間

日本がアメリカを10回サヨナラ打で制す オリンピック野球準決勝で韓国と対決

日本は水曜日午後7時よりオリンピック野球第一準決勝で韓国と対決する。

10回裏、甲斐拓也のサヨナラ打で菊池涼介が生還し、世界首位日本は横浜スタジアムで今夜行われた準々決勝でアメリカに7対6で逆転勝利を収めた。

アメリカは6対5で9回裏までリードするが、鈴木誠也の二塁ゴロで同点を入れ延長に突入した。

3回裏、アメリカの先発シェイン・バズが最初の2打者を倒したが、その後坂本勇人にセンターへの二塁打、吉田正尚にもセンターへのタイムリーを打たれ、さらに2四球で満塁から柳田悠岐がショートへの内野安打で2点目を入れた。このときニック・アレンが捕球したがアウトは逸し満塁のまま。2対0で日本がリードする中、マイク・ソーシアはバズをブランドン・ディクソンと交代させ、菊池涼介をアウトに仕留めピンチを脱した。

4回表、トッド・フレイザーが、自身のMLBニューヨーク・ヤンキースの元チームメイトである先発田中将大からレフトへのタイムリー二塁打放ちトリストン・カサスを生還させ1点を返す。さらにエリック・フィリアとコールズバリーもそれぞれタイムリーを放ち、アメリカは3対2に逆転リードした。

4回裏二死、坂本のタイムリーで村上宗隆が二塁から生還し同点とした。

5回、稲葉篤紀監督は青柳晃洋をマウンドに送る。しかし、リリーフの青柳は4打連続の安打を許し、トリスタン・カサスは3ラン本塁打を放ってアメリカは6対3に大きくリードした。

5回裏、アンソニー・カーターが登板するが、WBSCプレミア12 2019 MVPの鈴木誠也が観客左最上席へと届く本塁打を放った。さらに浅村栄斗が二塁打、一死後、菊池涼介のタイムリーで得点し、6対5でアメリカに1点差に迫った。

試合の後半は両チームともにブルペンの投げ合いとなった。

6回、日本のリリーフ千賀滉大が東京2020での最速の時速159キロを記録した。

8回裏、日本が再びアメリカを脅かす。二死、山田哲人が四球で出塁、二盗、捕手コールスバリーの送球エラーで三進のチャンス。しかしデビッド・ロバートソンが坂本を三進に仕留め、走者を三塁に残塁させた。

9回、侍ジャパンが同点ランをもぎ取った。スコット・マクガフがマウンドに立ちセーブを狙うが、鈴木が四球と浅村の左前安打で三塁に進むと、柳田がゆるいゴロを二塁に放ち同点ランを入れた。

タイブレーク方式走者一、二塁で始まった延長10回、栗林良吏がマウンドに立ち、フレイザーを4球で三振に倒し一ワンアウト。フィリアは二ゴロ、コールスバリーはレフトへの飛球アウトで倒し、同点をキープした。

10回裏日本の攻撃、ピンチヒッターの栗原陵矢がバントで二人の走者を進塁させると、そこに甲斐がライトの壁に直撃するサヨナラ打を放ち、劇的な勝利を決めた。

日本は水曜日午後7時のオリンピック野球競技第一準決勝で韓国と対決する。この試合の勝利チームが8月7日の金メダル決定戦に進出できる。敗者チームは木曜日に最後の敗者復活のチャンスで第二準決勝を行う。

アメリカはドミニカ共和国対イスラエル戦の勝利チームと敗者復活戦で戦う。