火曜日に行われた横浜スタジアムのナイターでドミニカ共和国がイスラエルに7対6でサヨナラ勝ちを収めた。これでドミニカ共和国は8月4日(水)に第二準決勝進出をかけてアメリカと対戦する。
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ドミニカ共和国は8回6対5の劣勢から、3アウトで敗退寸前の9回でスラッガーのホアン・ミエセスが同点本塁打を打ち上げた。
「うまく繋げたいという思いでした。ダグアウトからは仲間たちがヒットを頼むと叫んでいました。速球を捉えた時、確かに手応えがありました」とミエセスは振り返った。
元メジャーリーグベースボール(MLB)オールスターのホセ・バティスタは9回裏、DJ シャラビのブレイキングボールを捉え、サヨナラ打を放った。
「一番いいタイミングで今大会の自分の初安打を出せ、仲間が塁を埋めて得点に繋げました。メダル決定戦をぜひ目指したいです」とバティスタはコメントした。
さらに最後に放ったヒットについて 、「キャリアの中で、様々なレベルの様々なステージでプレーしてきました。どれも興奮することですが、自らの国を代表しているときには、プロスポーツリーグでプレーしているときにはない誇りと愛国心を感じます」とコメント。
シャラビの1球目はテレビで見るとかなり際どい一球でしたが、どうでしたか?
「僕はテレビを見ていたわけじゃないかららわかりませんよ(笑)。でも野球ではよくあることですが、確かに際どかったと思います」とバティスタは冗談で返す。「審判員の判定は私たちにとって有利だったので良かったです」
明日のアメリカ戦のためにはどう備えるつもりでしょうか。
「食べて、水分補給して、よく眠ることです。いつもと同じです。準備はできています」
ドミニカ共和国のヘクター・ボルグ監督もチームはすでに次の試合に向けての心構えができていると語った。「いいチームです。アメリカは強い相手ですが、チームで団結してぜひ勝利したいです」
イスラエルは、8回ダニー・バレンシアがジャンボ・ディアスから本塁打を放ち、あと三アウトで勝利が決まるところだった。
「このような結果になってしまって残念です。立ち直るまでに時間がかかりそうです。勝利して家に帰りたかったですが、東京は素晴らしいし、この大会を楽しみました。チームメイトや監督を誇らしく思います。今回の自分たちのパフォーマンスでイスラエルの子供たちに野球をするようになってくれれば嬉しいです」とバレンシアは語った。
エリック・ホルツ監督も「4年前から始まった長い道のりが終わりました。9月にはまたヨーロッパ選手権大会があります。ドミニカ共和国をあと一歩まで追い詰めたイスラエル野球のこれまでの道のりと今を皆さんに見て欲しいです。そしてもしイスラエルで野球をしたいという人が出て来たら、私たちの努力は成功です」と加えた。
最後にバティスタは試合のあと両チームは握手を交わしたと説明した。「イスラエルは勝てないだろうというのが大方の予想でしたし、彼らはもっと窮地に陥ることもできたかもしれない。でも一生懸命戦っていた彼らを心から尊敬します」
もう一人の元MLBオールスター選手、イアン・キンスラーも同様の意見だ。「苦しい戦いでしたが、ベストは尽くしました。スポーツマンシップこそがオリンピックです」