WBSC関係者のみなさま
国際オリンピック委員会(IOC)は今日、東京2020組織委員会、日本の安倍晋三首相と共に今日、東京オリンピック2020の開催を2021年夏前まで延期するという果敢な決断を下しました。
この決定はCOVID-19パンデミックの急速拡大の動きを受けて下した難しい決断でした。しかし、われわれは国際的な公衆衛生上の緊急事態の渦中におり、アスリート、役員、観客、世界中の関係者みなさまの健康と安全を最優先に考えなければなりません。
今日、WBSC役員会をオンラインで行い、最近の動向について話し合いました。今後も隔週で会議を重ねWBSC関係者の連帯を強めて参ります。
WBSCはこの困難な状況下、オリンピックムーブメントと日本に足並みを揃え、オリンピック予選実施を含む東京2020競技大会の日程再調整など臨機応変に対応していく所存です。
オリンピックソフトボール大会についてはすでに出場する6チームが決定しておりますが、今回の延期によって野球のオリンピック予選にはどのチーム・選手の平等平等な参加の調整が可能になりそうです。
WBSCを代表して、東京オリンピック2020組織委員会と日本の国民みなさまのご心痛をお察しいたします。しかしながら野球・ソフトボール大国である日本は、この困難を跳ね返し、2021年には必ずやオリンピック競技を開催するでしょう。
WBSCはCOVID-19拡大を抑えるため日々休まず対応を続ける世界各国の政府機関、保健局と一帯になって取り組んで参ります。数多くの命を救い救助を続ける国際的な活動を心より賞賛いたします。
世界中の野球・ソフトボール関係者のみなさまには、各国政府、保健局、世界保健機関(WHO)のガイドラインに沿って然るべき防止対応策をとるようお願い申し上げます。
われわれは世界が一丸となってCOVID-19を克服しなければなりません。2021年の「東京2020オリンピック」は、世界の復興と連帯を象徴する競技史上に残る盛大なスポーツの祭典の一つとなることでしょう。
野球・ソフトボールの待ちわびていたオリンピック復帰は先送りになってしまいました。しかし、東京2020は必ず実施され、その時には世界中の仲間がようやく訪れるオリンピックの野球・ソフトボール復帰を一緒に祝いましょう。
それまでみなさまの安全と健康を心よりお祈りしております。
リッカルド・フラッカーリ
WBSC会長