全米アマチュア野球連盟はオリンピック予選を控え、2021アメリカ代表チームの監督に Mike Scioscia氏を指名した。 Mike Scioscia監督は6月初めに自国のフロリダで開催されるWBSC野球アメリカ大陸予選でアメリカ代表チームを指揮する。詳細日程は今後発表の予定。
1958年生まれの Mike Scioscia監督が1976年から選手・監督として過ごしたのはわずか二つの球団だ。
「今年アメリカ代表チームを指揮できることを大変光栄に思います。」と Mike Scioscia監督はコメントした。「アメリカ代表チームのユニフォームを纏えるのが楽しみです。チームのメンバーもみんな同じ気持ちだと思います。これは本当に生涯たった一度の経験であり、ぜひオリンピックでアメリカの金メダルを獲得したいと願っています。」
全米アマチュア野球連盟のポール・セラーCEOは「Mike Scioscia氏を歓迎します。彼はエンゼルス傘下でアメリカンリーグのペナント、初のワールドシリーズ獲得など6つのディジョンで成功をおさめるという壮観なキャリアの持ち主です。また彼の比類なきリーダーシップ、誠実さ、その人となりは、まさにわれわれの野球協会にまさにぴったりです。東京オリンピック出場権を目指し彼が2021年の代表チームを指揮するのを楽しみにしています。」と伝えた。
Scioscia監督はWBSC野球アメリカ大陸予選でアメリカ代表チームを指揮する。この予選では8チームが2グループに分かれて1次リーグを行う。
グループA 世界2位アメリカ、10位ドミニカ共和国、11位プエルトリコ、15位ニカラグア
グループB 8位キューバ、9位ベネズエラ、13位カナダ、14位コロンビア
総当たりで一次リーグを終えた後、各グループの上位2チームがスーパーラウンドに進む。スーパーラウンドで1位のチームが東京オリンピック出場を獲得し、世界首位日本、3位韓国、5位メキシコ、18位イスラエルとオリンピックで戦う。
さらに2位と3位のチームはWBSC最終予選に出場し、オリンピック出場最終1枠を目指す。最終予選は6月16日から20日まで台湾の斗六で行われる。最終予選では4位チャイニーズタイペイ、6位オーストラリア、9位オランダ、22位中国と戦う。
2019 WBSC プレミア12ではアメリカは4位に終わった。同大会ではアメリカ大陸最上位成績のメキシコがオリンピック行きを獲得した。
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Scioscia氏のこれまでの経歴
Scioscia監督は1980年にロサンゼルス・ドジャースからMLBデビューした。2000年にアメリカをオリンピック金メダル獲得に導いたトム・ラソルダ監督が指揮するドジャースで1441試合出場。2度のワールドシリーズタイトル(1981年と1988年)、オールスターゲームズ(1989年と1990年)の功績を経て1992年シーズンに引退した。
コーチとしてのキャリアはドジャースから始まり、その後2000年にロサンゼルス・エンゼルスが彼を監督に迎えた。Scioscia監督は2002年にエンゼルスをワールドシリーズに率い、2002年と2009年にはアメリカンリーグの年間監督賞に選ばれた。2018シーズンに1650勝の記録し監督を下りた。