オランダは、開催国チャイニーズタイペイ、オーストラリア、WBSCアメリカ大陸野球予選の2位と3位のチームとともにWBSC野球最終予選に出場する。オランダチームの選手たちはスター選手Randolph Oduberについていけば不安はないようだ。
元マイナーリーグのRandolph OduberはWBSCに「今後どんな状況になるかわかりませんが、われわれは素晴らしいチームであり、ぜひ優勝を目指します。」と語った。
4月に台湾の台中と斗六で行われる予定だったWBSC野球最終予選は、コロナウィルスパンデミックの影響で延期された。最終予選はWBSC 野球アメリカ大陸予選の終了後に行うため、新日程は今後決定される予定だ。
オリンピックという名誉
予選が開催されれば、オランダは1992年からのオリンピック野球大会出場記録継続を目指す。特に31歳のOduberにとっては大切なことだ。
「今回オリンピック出場達成は大変重要なミッションです。オランダはワールドベースボールクラシックにもWBSCプレミア12にも出場していますし、オリンピックもこれまで常に出場していました。私の個人的なことでは、オリンピック出場はどんなアスリートにとっても今も将来も大切なことだと思います。オリンピック選手という肩書きは世界中に通用するからです。」
オランダは9月に行われたWBSCヨーロッパ/アフリカオリンピック予選でイスラエルに逆転で敗れWBSC野球最終予選へ出場することになった。
「故障していたので予選を逃しましたが、私にできうるサポートをチームにしました。予選は過酷で多くのことを学びました。そのおかげでチームワークも結束し技術のレベルも上がったと思います。負けるのは面白くないことですが、貴重な経験ができたので、最終予選で活かしたいと思います。」
COVID-19との共存
ヨーロッパ/アフリカ予選以降、野球選手にとっては不思議な春だった。
「COVID-19にまつわる情報が入るとその直後にロックダウンになりました。すぐに体型を保つためにトレーニングプランの見直しをはじめました。アルバ島では外で走ったり、泳いだり、屋外での筋トレもできたことは幸いでした。メンタルを強く持って前向きに考え今の状況でできうる最良のことをしようとしました。」
「(2020年の)私の計画は体調を整え、全てが再開した時に試合にでる準備ができるようにすることです。今年はチームのことを考えています。早く解決することを願っています。」
新たなアイディア
球場の外ではOduberはWBSCアスリート委員会の新しいメンバーに入り、現役選手としての経験と地位を活かして世界中の野球発展に貢献したいと考えている。
「委員会のメンバーに入ることができて嬉しいです。スポーツのビジネスサイドについて学ぶ良い機会だし、委員会の集まりに新しいアイディアを提案することもできます。」
Oduberは「自分も現役なので、選手に必要なこと、選手たちが考えていることがすぐにわかります。こうした知識を理事会に上げることができるのはもし心から思っていることであれば素晴らしいことだと思います。」と加えた。
多くの歴史
1989年3月18日アルバ島パラデラ生まれのOduberはウェスタンオクラホマ州立大学でプレーしている2009年にサンフランシスコ・ジャイアンツからドラフト指名された。しかし、ジャイアンツとは契約を結ばず、2010年にドラフト指名されワシントンナショナルに入団した。
Oduberはマイナーリーグベースボール(MiLB) にワシントン・ナショナルズ2015シーズンは428試合出場した。その後オランダのネプチューン・ロッテルダム、独立系アメリカン・アソシエーションのリンカーン・ソルトドッグス、ベネズエラウィンターリーグのスリアでプレーした。
2013年ワールドベースボールクラシックでオランダ代表デビューを果たし、メダルラウンド進出に貢献した。オランダは2014年、2016年ヨーロッパ選手権大会で優勝する。2015WBSCプレミア12ではオールワールドチームにも選ばれた。2017年ワールドベースボールクラシックの代表リストにも入った。2019ヨーロッパ選手権大会は故障のため3打席のみ立った。