2019WBSC女子ソフトボール世界ランキングに69カ国
15/01/2020 1 記事を読む目安時間

2019WBSC女子ソフトボール世界ランキングに69カ国

WBSC女子ソフトボール世界ランキングの2019年最新版では、ベリーズとチリがランキング初登場し、計69の国と地域がランクインした。カナダは最多ポイント獲得国、ベルギーは最多ランクアップ。アメリカは引き続き首位をキープし、トップ10にはオリンピックの4大陸が揃った。

【スイス・ローザンヌ】世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は今日WBSC女子ソフトボール世界ランキングの最新版を発表した。これは過去4年間(2016年〜2019年)のWBSC公認国際大会での成績をポイント換算しその国の競技力を測るもの。2019年シーズン**が終わり発表された最新のWBSC女子ソフトボール世界ランキングには69の国と地域がランクインした。

「ソフトボールは国際的に成長していますが、69の国と地域がランクインしたことでソフトボールがグローバル化していることを証明しました。」とWBSCソフトボール部門のトミー・ベラスケス理事長は語った。「オリンピックの年が明けますが、東京2020出場6チームは全てトップ10位内に入っています。東京オリンピックソフトボールの歴史的復帰となるこの大会は世界トップレベルであることがわかります」と語った。

ベリーズ、チリが最多ポイント獲得

WBSC女子ソフトボール世界ランキングはベリーズとチリを新たにランキングに迎え、2019年のランキング最新版は69の国と地域を記録した。

ベリーズは中央アメリカ選手権大会で5位に入り初の3ポイントを獲得、2023年に次のパンアメリカン競技大会をリマで行うチリも南アメリカ選手権大会に出場し最下位で3ポイントを獲得しそれぞれランクインした。

ランキングにはオリンピック大陸5大陸のうち、アメリカ大陸、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの4大陸がトップ10に顔を揃えた。上位にこれだけ広範囲の大陸から揃っていることは国際的なチーム競技としても珍しい。

カナダは最多ポイントを獲得、ベルギーは最多ランク上昇

上位6カ国は前回と変わらず、1位アメリカ、2位日本、3位カナダ、4位プエルトリコ、5位メキシコ、6位チャイニーズタイペイとなった。

カナダは、U-19ワールドカップで初優勝、パンアメリカン競技大会で銀メダル、オリンピック・アメリカ大陸予選で2位、U-17パンアメリカン選手権大会で銅メダルを獲得して2019年には最多の1478ポイントを獲得した。僅差でアメリカ(1433ポイント)、続いて日本(1213ポイント)が最多ポイントを記録した。前回はアメリカ(4588ポイント)が最多ポイントを獲得し、379ポイント差で日本(4209ポイント)、638ポイント差でカナダ(3571ポイント)だった。

中国はワンランクアップして2019年版では7位に入った。追い越された8位のオーストラリアはアジアカップ銀メダル、U-19ワールドカップ8位、U-17アジアカップ3位で829ポイントを獲得した。

オランダはイタリアを追い越しヨーロッパ首位の9位にランクイン。2019年シーズンにイタリアはオランダより高い623ポイントを獲得したが、2015年ジュニア世界選手権大会で獲得した389ポイントが期限切れとなったのが痛かった。この2015年のジュニア選手権大会にはオランダは出場していなかった。このため最新版ランキングではオランダは512ポイントで9位についた。僅か67ポイントで上位を許したヨーロッパの宿敵イタリアが10位。

今年度もっともランクが上昇し、自国最高順位を記録したのはベルギー。ヨーロッパ世界選手権で14位に入り140ポイントを獲得し、前回の47位から37位に浮上した。ドイツとポーランドも8ランクアップ、スペインも7ランクアップして初の30位圏内についた。

WBSCランキングはこちらの専用ベージWBSC 世界ランキングサイトで参照できる。このサイトではこれまでのランキング追跡、傾向、ランクアップチーム、順位表、国別比較、大陸別ランキング、大会別各国チーム/連盟のポイント獲得数が参照できるほか、世界ランキング関連記事も英語、フランス語、日本語、韓国語、スペイン語、繁体中国語で対応している。

**2019年に実施されたWBSC公認国際大会は以下の通り。

  • WBSC U-19 女子ソフトボールワールドカップ(アメリカ・アーバイン)
  • パンアメリカン競技大会(ペルー・リマ)
  • アジアカップ(インドネシア・ジャカルタ)
  • ヨーロッパ選手権大会(チェコ共和国・オストラーバ)
  • アメリカ大陸予選(カナダ・サレー)
  • U-19アフリカ選手権大会(南アフリカ) 
  • U-17パンアメリカン選手権大会(コロンビア・バランキージャ)
  • U-17アジアカップ(中国・貴州)
  • 東南アジアゲームズ(フィリピン・クラーク)
  • 南アメリカ選手権大会(エクアドル・グアヤキル)
  • 中央アメリカ選手権大会(グアテマラ)
  • 東アジアカップ(中国)
  • そのほか5つのイベントが含まれる。今回の最新版では2015年の国際大会の獲得ポイントの期限が切れた。

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