日本プロ野球機構(NPB)が2021シーズン30試合めを迎え、侍ジャパンの稲葉篤紀監督は東京2020オリンピックの代表チームロースター決定に向け積極的にNPBの球団を視察している。
例えばスラッガーの村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)。21歳の一塁手・村上はWBSCプレミア12のロースターには入らなかったが、すでに10本塁打を出している。
稲葉監督は村上について「チームをよく引っ張っている。」と語っている。
三塁手・岡本和真(東京読売ジャイアンツ)も注目の一人。26歳の岡本はすでに2019と2020シーズン合わせて本塁打30本を超えた。WBSCプレミア12 2019では強力な三塁手だった37才のベテラン松田宣浩に代わる人材と目されている。
稲葉監督は岡本を起用していないが、「まだかれは良くなっていくと思う。」と稲葉監督はJapan Timesに語っている。
侍ジャパンの抑えは誰だろうか。ベイスターズの山崎康晃はプレミア12 2019で抑えとして活躍したが、2020シーズンは不調だった。
新人の栗林良使(広島東洋カープ)はデビューから14試合連続無失点でNPBの新人最多記録を更新、8セーブを挙げた。
伝えるところによると、稲葉監督はまたベテランの甲斐野央、高橋礼(福岡ソフトバンクホークス)、松井裕樹(楽天ゴールデンイーグル)を抑えに考えているという。左腕(25)の松井は第一回プレミア12は出場したが、2回大会は左肘に違和感が生じたため出場を辞退した。
元メジャーリーグベースボール(MLB)スターの田中将大も現在イーグルスで活躍している。彼はシーズン初めまでは稲葉監督の目には留まらなかったが、オリンピックロースターに彼の名前が挙がっても驚かない。
選手の視察に加え、稲葉監督をはじめそのほかのオリンピック予選を突破したチームらも、フロリダで開催のWBSC野球アメリカ大陸予選大会と台湾開催のWBSC野球最終予選をどのチームが勝ち上がってくるかに注目している。