東京2020オリンピックソフトボール対戦レビュー 強国はアメリカと日本

東京2020オリンピックソフトボール対戦レビュー 強国はアメリカと日本
18/07/2021
7月21日から26日までこの大会は総当たり戦を行い、上位2チームが7月28日に金メダル決定戦で戦う。

ソフトボール競技がオリンピックに返り咲く歴史的瞬間まであと数日に迫った。21日(水)、ついに福島で東京2020オリンピックソフトボール競技が13年振りのオリンピック復帰となる最初の3試合を行う。ソフトボールは東京2020オリンピック最初の公式試合だ。

2018年から2019年にかけて予選3大会が行われ、6チームが東京オリンピック行きを勝ち取った。オーストラリア、カナダ、イタリア、日本、メキシコ、アメリカが6日間をかけて5度目のオリンピック金メダルをかけて対決する。

この大会は7月21日から26日までラウンドロビン戦(総当たり戦)を行い、上位2チームが7月27日に金メダルを争う。同日の決勝前には3位と4位のチームが銅メダル決定戦を行う。

日程詳細は以下の通り

Tokyo 2020 – Olympic Softball Schedule

世界1位のアメリカはオリンピックで32勝5敗でトップ、東京大会でも優勝候補の一つだ。アメリカはオリンピックの最初の3大会で金メダルを連続で獲得しているが、北京2008では日本に破れて銀メダルに終わっており、今回金メダル奪還を目指す。世界選手権王者のアメリカは、オリンピックではキャット・オスターマンとモニカ・アボットを率いる堅実なピッチングスタッフや、2018年の世界選手権で勝利したチームから11名が入るなど実績のあるアスリートをチームに揃えた。

開催国として予選が自動的に決まった日本は世界ランキング2位。オリンピックで最後にソフトボールが行われた2008年北京大会では金メダルを獲得した。北京で日本を金メダル獲得に導いたソフトボールのレジェンド、上野由岐子と山田恵里にとってはこれが最後のオリンピックになるかもしれない。

世界3位のカナダソフトボールチームは東京で5度目のオリンピック出場。このチームもオリンピック経験者4名と2018世界選手権大会3位入賞13名を含む経験豊かなチーム。カナダチームはこれまで10勝19敗の成績だが、過去4度のオリンピック競技では入賞しておらず、今回はぜひ表彰台登壇を目指す。

Tokyo 2020 – Olympic Softball

今回唯一オリンピック初出場となるのはメキシコ。エースのダラス・エスコベドが率いる世界5位のメキシコチームはカナダで開催されたアメリカ大陸予選を一掃して東京行きを獲得した。この4年でメキシコは中央アメリカ・カリブ海競技大会バランキージャ2018で銀メダル、リマ2019パンアメリカンゲームズでは惜しくも入賞は逃した。千葉で行われた世界選手権大会は6位に終わった。

37試合中25勝のオーストラリアはオリンピック最初の4大会でメダルを獲得したオリンピックソフトボール強豪国の一つだった。オーストラリアチームは東京2020のために徹底的な準備を行い、オリンピック選手村に入る6週間前から日本入りし調整に励んだ。10名の選手が30歳代のオーストラリアチームは初の金メダルをかけて強力なベテラン勢を揃えている。

イタリアは東京2020オリンピック出場チーム中ランキング最下位。オリンピック出場はこれで3度目となる、世界9位のイタリアはオリンピックで対戦した14試合中、対キューバ1対0、対ニュージーランド1対0(どちらも2000年)、対中国7対5(2004)と3試合で勝利。投手のエースはグレタ・チェケッティ。一方2000年オリンピック出場のロレダナ・アウレッタの娘の強打者エリカ・ピアンカステッリが打線の導火線的役割を果たし、イタリアはオリンピックソフトボール初メダルをかけて戦う。

Tokyo 2020 – Olympic Softball