日曜日の開催国メキシコとの決勝で、日本は梅田瑠河が8回裏の満塁ホームランを放って8対4で延長を制し、日本はワールドカップ史上４度目、2020年に続いての2度目の2023年U-18男子ソフトボールワールドカップ優勝に輝いた。
今大会の強豪同士による戦いは大接戦となり、一進一退の攻防の末、梅田の本塁打で幕を閉じた。
日本は2人の投手を登板させた。阿曽慣太が先発して最初の2イニングを投げ、その後3.1イニングを投げた高橋理央に後を託した。阿曽は最後の2.2イニングを投げた。阿曽は3安打、2失点、2四球、3三振。
同点3対3で迎えた6回裏、ピンチヒッターの淀川瑛澄が適時打で日本が1点をリードした。しかし7回表、1死満塁からメキシコのキャプテンがセンターフェンスを越えるソロ本塁打を放ち、メキシコに再び希望を与える同点に追いついた。
延長８回表、ランナー二塁のピンチを阿曽が2ゴロと三振で凡退し同点のまま。
8回裏、メキシコは2つの故意四球で満塁のピンチに陥り、梅田が1アウトからバッターボックスに入ると、高めのピッチをとらえてレフトオーバーの満塁ホームランで大会を締めくくった。
大会史上最多のメダルを獲得した日本は、これまでの11個のメダルに加え、4個目の世界タイトルを獲得した。
メキシコの銀メダルは、1981年の第1回大会で銅メダルを獲得して以来、史上2個目のメダルとなった。シニアのワールドカップを含めると、メキシコは1966年にメキシコシティで開催された第1回大会の2位に並ぶ、過去最高の成績で4個目のメダルを獲得したことになる。
試合ログ
8回裏 - メキシコが二死満塁のピンチを招き、梅田瑠河が満塁ホームランを放って日本が優勝。日本はU-18男子ソフトボールワールドカップ連覇を達成した。
8回表 - 阿曽慣太が2ゴロと三振で凡退し、4-4の同点で8回裏へ。
7回裏 - メキシコが0点に抑え、延長戦へ！
7回表 - メキシコのキャプテン、ダビド・ディアスが渾身のタイムリーを放ち、4-4の同点に！試合のボルテージは最高潮に達した。
6回裏-日本の松尾唯斗と橋本怜が連打で無死一、三塁。しかし、ピンチヒッターの淀川瑛澄がレフトへ適時打を放ち、試合は4-3で日本がリード。日本は優勝まであと3アウトに迫った。
6回表 - 1死から阿曽慣太が日本投手として再登板。高橋は3.1イニングを投げ、4安打2失点。5回裏 - 日本が再び同点。走者2塁で津田瑠河が同点打。3-3の同点。
5回表 - メキシコのホルヘ・リベラが四球で出塁し、その1アウト後にマヌエル・ゼペダが右翼フェンスを越える2ランを放ち、メキシコが3-2とリード。地元エルモシージョの観衆は熱狂した。
3回表 - 日本の投手交代。阿曽慣太に代わって高橋理央が登板。阿曽は2回を投げ、2安打、2四球、1失点。
2回裏 - 松尾唯斗が高めのバウンドを捉えてメキシコの二塁手の頭上を越え、右中間への二塁打となった。その5球後、橋本怜の右前適時打で得点。2死から山本陸人が右中間を破る三塁打を放ち、日本が2-1とリードを広げた。
2回表：メキシコが2アウトランナー1塁。ホセ・ガルザが二塁へ強い打球を放つと、松尾唯斗がナイスグラブで危機を脱した。1-0でメキシコがリードを保つ。
1回表 - メキシコが先制。ホセ・ガルザが内野安打で出塁し、送りバントで二塁へ。メキシコの二塁走者が暴投で三塁に進み、ショートへの高いバウンドで得点。メキシコが1-0でリード。
フェルナンド・オルティス球場には2,000人を超えるファンが詰めかけ、世界選手権決勝を観戦に来た。スタジアムを取り囲むビルの屋上やバスまでもが観戦している。今日も素晴らしい雰囲気だ。
試合前ー昨夜、両チームはスーパーラウンド最終戦で対戦し、7-4で日本が勝利した。この勝利で日本は決勝に進出を決めた。メキシコは2試合前に決戦への出場権を獲得した。
全大会王者の日本は、大会史上8度目の決勝進出。1981年、2016年、2020年と3度優勝し、2001年、2005年、2012年、2018年には銀メダルを獲得した。また、4つの銅メダルを獲得しており、これまで合計11個のメダルを獲得。
メキシコは1981年の第1回大会では銅メダルを獲得。男子ソフトボールワールドカップでは、過去にメキシコでおこなわれた唯一の男子ソフトボールワールドカップ（1966年WBSC男子ソフトボール・ワールドカップ）の決勝でやぶれて以来の2度目の決勝戦となる。
