16年前の今日に行われた2004年オリンピックの上野由岐子のパーフェクトゲーム

16年前の今日に行われた2004年オリンピックの上野由岐子のパーフェクトゲーム
20/08/2020
今日からちょうど16年前に上野がオリンピック史上初、7イニング完全試合を成し遂げた。

2004年8月20日、2004アテネオリンピックの予選リーグ最後の試合、日本女子ソフトボール代表チームは決勝リーグへの進出をかけて中国と対戦した。負ければ敗退tのこの重要な試合で、宇津木妙子ヘッドコーチは当時22歳の上野由岐子にボールを託す。上野はこの期待に見事答え、オリンピックソフトボール史に残る最高のパフォーマンスを披露した。

オリンピックチャンネルとの提携で、このアテネ2004オリンピックソフトボールでの歴史的試合が今日再び視聴できることになった。

アテネ2004ソフトボール大会の予選ラウンドで日本は3勝3敗と苦戦し、プレーオフ進出をかけて中国と対決する。上野は開幕日にオーストラリアとの戦いで4対2で敗れ、さらにカナダとの試合でも完投・1被安打、9奪三振の力投も1対0で負けがついた。8月19日のイタリア戦で上野はリリーフとして登板し1対0でオリンピック初勝利を決めた。

3位決定戦をかけたプレーオフでは、上野は再び中国との試合で先発登板し、最初の一球から中国打線を封じた。上野はチェンジアップで大きく落ちる投球を見せるなど緩急を使ったピッチングで中国打線を翻弄し惑わせた。

3回、中国の一塁手 Xiaoyan Wangが右方こうへ伸びるライナーを放つも、そこは岩渕有美が待ち構え直接キャッチする。これがこの試合で唯一上野が打たれた大きなヒットとなった。上野は9打者三振、10打者をゴロに仕留めた。

上野の歴史に残るパフォーマンスのおかげで日本はプレーオフに進むことができた。その二日後、上野は同じく中国のラインアップを封じて8回1対0完封し、銅メダル決定戦に進み、チームのメダル獲得を確定した。銅メダル決定戦では(勝利したチームが決勝に進み、負けた方が銅メダルを獲得)上野はドグアウトからチームを応援しサークルには高山樹里が登板し、日本はオーストラリアに3対0で敗れることになる。

中国との戦いで見せた上野のパフォーマンスはオリンピックソフトボール史上初の7イニング完全試合となった。その4年後の北京2008では、アメリカの左腕モニカ・アボットもオランダとの戦いで全打者を封じたが、その時はマーシールールにより(アメリカが8対0で勝利)5イニングのみだった。両投手ともに東京2020のオリンピック復帰となるソフトボール大会に出場する予定だ。

オリンピックに関するそのほかの記事については、WBSC オリンピック再配信シリーズをご覧ください。