WBSCヨーロッパが第2回総会を開催 将来の展望を協議
09/02/2020 1 記事を読む目安時間

WBSCヨーロッパが第2回総会を開催 将来の展望を協議

WBSCのリッカルド・フラッカーリ会長がリトアニアのヴィリニュスで行われたWBSCヨーロッパ総会に出席し、関係者らに新たなチャンスを模索する重要性を強調した。

【リトアニア・ヴィリニュス】世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のヨーロッパ会員らがリトアニアの首都ヴィリニュスに一堂に会し、第2回WBSCヨーロッパ総会をおこなった。この総会は木曜日から日曜日まで4日間にわたった。

昨年2月アテネでの第1回総会に続き、ヴィリニュスでの総会ではWBSCがその各国連盟らに野球、ソフトボール、ベースボール5を発展させる主な事項や方法などについてヨーロッパの会員らにさらなるチャンスを提供した。この総会には33の国内連盟が参加し、戦略やヴィジョンについて貴重なフィードバックや意見を提供した。

WBSCリッカルド・フラッカーリ会長はWBSCのマイケル・シュミット専務理事と共に総会に出席し、WBSCは国際大会などを通して野球、ソフトボール、ベースボール5は大きな進歩を遂げているが、今後も引き続き開拓チャンスを模索し続けることの重要性を出席者らに強調した。この1年でも、野球ソフトボールの東京2020でのオリンピック復帰を筆頭に、WBSCの最新競技ベースボール5ユースオリンピック・ダカール2022の公式種目として決まるなど、加盟連盟が世界舞台に参加するチャンスは増えている。

「WBSCは急激に成長している国際競技連盟の一つであり、これまで成し遂げたことを誇りに思います、しかし、今後もわれわれは世界中の人々が素晴らしき野球ソフトボール競技ができるようより多くの機会を提供していかなければなりません。ヴィリニュスに出席することは、WBSC連盟と加盟連盟がその成長プロセスにとっていかに大切であるかを示すことになるでしょう」と語った。

「たいせつなことはグッドガバナンス、透明性、革新の3つです。WBSCが大切にするこれらの3つの柱は国際オリンピック委員会アジェンダ2020にも一致しています。今週のWBSCヨーロッパ総会ではWBSC関係会員らに今後もこうした方向性を続けていくことを強調することができました。未来の展望は希望に満ちており、WBSCヨーロッパとWBSC加盟連盟すべてがその重要な役割を担っています。」と語った。

WBSCヨーロッパはさらに2020に始まる新設ヨーロッパベースボール5選手権大会についても話し合った。この選手権大会は2月28日から3月1日までヴィリニュスで行われ、年末にメキシコで行われる新設WBSCベースボール5ワールドカップの予選を兼ねている。WBSCヨーロッパ総会では、WBSCパラリンピック委員会とイタリア視覚障害者野球協会(AIBXC)から視覚障害者野球についての報告も受けた。昨年の日本でのWBSC世界総会の後、この競技は視覚に障害を持つ人々にも楽しくプレーできる機会を与えられるものとして多くの国から強い関心を集めた。

野球・ソフトボール・ベースボール5の国際的な発展のために大きく貢献したとして、フラッカーリ会長はこの総会で、リトアニアオリンピック委員会 (LTOK)の Daina Gudzineviciute会長より LTOKメダルを授与された。またフラッカーリ会長はリトアニアのスポーツ教育省のKornelija Tiesnesytė副大臣とも会談した。

フラッカーリ会長は週の始めにはセルビアオリンッピク委員会 (OKS)の Zarko Zecevic副会長、Damir Steiner理事専務とも会っており、1週間にわたるヨーロッパ出張を終えた。セルビアでは、オリンピック野球・ソフトボールの将来や理念、ベースボール5やセルビアのノヴィ・サドでの新球場建設プロジェクトの可能性について話し、競技やアスリートを発展させていくためには国内連盟との密接な連携が必要であることを強調した。またこの会合の後にはノヴィ・サドの Milos Vucevic 市長、セルビア野球連盟Milan Zonic 会長、セルビアソフトボール連盟Slobodan Djuric会長とも会談した。

次のWBSCヨーロッパ総会は2021年ローマで行われることが決定した。