WBSC執行役員会 野球ソフトボールは発展 東京オリンピックや主要大会を「成功」と総括
04/10/2021 1 記事を読む目安時間

WBSC執行役員会 野球ソフトボールは発展 東京オリンピックや主要大会を「成功」と総括

WBSC U-23野球ワールドカップがメキシコで土曜日に閉幕した。この大会は2年ぶりに行われた野球ワールドカップであり、初めて7回制が導入された。

世界野球ソフトボール連盟 (WBSC)執行役員会は月曜日に行われたオンライン会合で、東京2020オリンピックでの野球ソフトボール競技での成果など、ここ数ヶ月の野球ソフトボールの国際活動を「大成功」と総括した。

WBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は東京2020オリンピック に出場したチーム達をねぎらい「感動的な大会」実現に尽力した全ての関係者たちに感謝の意を表した。

「どの試合も全てハイレベルな接戦を繰り広げられて大会が大成功に終わり、多くの方からも高評価をいただいています。オリンピック 大会で私たちの競技の素晴らしさを証明してくれた出場チームの皆様に感謝します。野球とソフトボールがロサンゼルス2028だけでなく継続して行われる競技であるべき全ての条件を満たしていることを東京2020は証明しました」

日本人理事の宇津木妙子理事、徳田寛理事、山田博子理事は、WBSCとその加盟会員からの「東京2020大会での野球ソフトボール競技の高評価」を改めて感謝した。

「日本ソフトボール協会、全日本野球協会、そして日本中の何百万人にもおよぶ野球ソフトボールファンに代わり、心より感謝を申し上げます。パンデミック禍にも拘わらず、東京オリンピック での野球ソフトボール両競技の成功のため皆様が力を尽くしてくださいました」

「無観客ではありましたが、アスリート達も卓越したパフォーマンスで私たちの競技の素晴らしさを証明してくれました。分断された社会において、情熱、興奮、励まし、団結、チームワーク、相互尊重といったスポーツのもつ大切な価値を教えてくれたと思います」

東京2020の野球ソフトボール競技に加え、パラリンピック大会開催と平行して行われた東京2020ファンパークではベースボール5が紹介された。野球はまた6月にオリンピック バーチャルシリーズの一つに加わり初大会が実施されている。

そしてメキシコではWBSC U-23 野球ワールドカップが土曜日に閉幕。これは2年ぶりに行われた野球ワールドカップで、今回初めて7回制が導入された。「新たな規則で、試合はより一層劇的に展開することがわかりました。最初の一球から多くのアクションが生まれ国際野球のやり方が変わって行くだろうと思います」とフラッカーリ会長はコメントした。

一方、フラッカーリ会長はWBSC代表団として、先週ナイジェリアのアブジャで行われたアフリカ国内オリンピック委員会連合団 (ANOCA)設立40周年記念と第56回定期理事会に出席し、大きな励みを受けたことを語った。

「 ANOCAのMustapha Berraf会長と ANOCAのAhmed Abou Elgasim Hashim事務局長に、ANOCAの会員のみなさまの前でベースボール5について発表する場を設けていただき大変感謝しています。アフリカはベースボール5発展の機会を歓迎して受け入れ、子供にも大人にも活動してもらえるツールとして考えてくださっています。WBSCの目標は、2026年にダカールでベースボール5がユースオリンピック で初大会を開催する日までにアフリカチームをハイレベルで戦えるチームに育てあげることです」

WBSC代表団はまたIOC会員、各国オリンピック委員会の会長ら、各国団体幹部らとアフリカ大陸での今後のベースボール5の成長機会について議論した。特に話題となったのは今後数年行われる大陸内での複合競技大会への参加だ。

さらにTegla Loroupe Peace財団の創設者でもあるオリンピック アフリカ理事専務のThieno Diack氏とTegla Loroupe氏のとの会談では、学校教育でのベースボール5導入の可能性などについても話した。

今回の理事会では、さらにWBSCのガバナンス基準を高めるため、新たに利益相反ポリシーを盛り込むなどWBSC 定款やCode of Divisions(部門規約)の改訂版を承認した。これは2021年12月18日に開催予定のWBSC臨時総会に提出される。

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