「ついに最初の大会が近づいています。」とWBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は金曜日にオンラインで行われたWBSC執行役員会の冒頭スピーチで、5月31日(月)に開幕するWBSCアメリカ大陸予選について触れこう挨拶した。
「1年ぶりの大会開催となりますが、この大会を組織することは挑戦でした。しかし、実現が近づき大変興奮しています。ハイレベルな野球のプレーを見ることができるでしょう。」
フラッカーリ会長はまたメキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領やメキシコ国立体育・スポーツ委員会(CONADE =Comisión Nacional de Cultura Física y Deporte)に対し最終予選の開催を受け入れに感謝した。
「アムロ(メキシコ大統領の愛称)はわれわれのグローバルアンバサダーです。今の時期は渡航が難しいですが、時間を作って彼に会いに行きたい。」とフラッカーリ会長は語った。
またWBSC会長は東京オリンピックが今までと全く違ったものになるだろうとも伝えた。
「無観客で行われます。これは今までなかったことです。しかし、野球とソフトボール界にとってはこの大会は素晴らしいものになるでしょう。東京都心で行われるイベントではベースボール5の紹介をする機会もあります。」
オンライン会議では、今月はじめにこの世を去ったWBSCソフトボール部門理事メンバーでWBSCソフトボール殿堂のコロンビア出身の故アントニオ・モレラス氏とキューバ2004オリンピック野球金メダリスト監督の故イヒニオ・ベレス氏の両氏を悼んで黙祷し、その後この会議の主要テーマであるWBSC戦略プランについて議論された。
このプランでは、オリンピック競技として野球/ソフトボールを存続させるための包括的な優先9項目の目標を掲げる。またもう一つの戦略目標は大陸連盟の基盤強化、WBSCガバナンスと知名度の向上、競技発展、世界的な観客増加など。このプランはさらにトランスパレンシーや持続可能性さらにWBSCスポンサーとして世界的に有名なブランドポートフォリオの確保も含まれている。
執行役員会はまたeBaseballの発展・進化についても議論した。役員会は eSportsを新たなWBSC種目として2020年に承認し、WBSCは初のオリンピックバーチャルシリーズ立ち上げに選ばれた国際連盟の一つとなった。野球大会は5月24日にコナミと事業提携して初の大会が行われる。WBSCモバイルeBaseball ゲームアプリも現在開発中だ。