世界野球ソフトボール連盟(WBSC)と株式会社コナミデジタルエンタテインメントが新たな野球ゲームとeスポーツの国際大会に関する契約を締結したことを発表した。
今回の新たな合意により、世界中の野球コミュニティ、各国連盟、そしてゲームファンはWBSCとKONAMIが提供するビデオゲームを使って新たに検討しているWBSCのeスポーツ国際野球大会に参加することが可能となる。
7月3日から5日に台湾・台北で行われたWBSC総会にコナミも出席し、WBSCはそこで国内連盟、ステークホルダーを対象に今回の締結に関するeスポーツ戦略を紹介した。
WBSCのリカルド・フラッカーリ会長は「昨年のオリンピック・バーチャルシリーズでのパートナーシップに続き、WBSCはゲーム業界大手のKONAMIと新たなプロジェクトに取り組めることを誇りに思います。今回の取り組みは、eスポーツを通して新しい野球の楽しみ方を提供し、野球・ソフトボールファンの拡大を目指します。WBSCはKONAMIとeスポーツを活用して世界中の野球人口の拡大を目指すとともに、eスポーツが各連盟国・地域で新しい野球ファンやプレーヤーを惹きつける新たなツールとなることに期待をしています。」とコメントした。
株式会社コナミデジタルエンタテインメント早川英樹代表取締役社長は、今回の取り組みについて、「この度はWBSCと新たに世界に向けたeスポーツの取り組みを行えることを大変嬉しく思います。当社は2018年より「eBASEBALL プロリーグ」の開催や、アジア競技大会デモンストレーション競技でのタイトル採用など、eスポーツの発展に向けてチャレンジを続けています。それらのノウハウを活かし、今後もゲームを通じて、世界で野球・ソフトボールコミュニティの発展の一助を担えるよう引き続きサポートしたいと思っております。」と語った。
WBSCとKONAMIは、昨年初開催されたオリンピック・バーチャルシリーズ(OVS)にて野球競技を配信するための正式なパートナーシップを締結。バーチャルシリーズはKONAMIがOVSの野球競技の公式プラットフォームとしてデザインした『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』で行われた。
国際オリンピック委員会(IOC)は初のバーチャルスポーツ国際大会の創設メンバーに5つの国際競技連盟を指名し、WBSCはサイクリング、ボート、セーリング、モータボートとともに選ばれた。
WBSC執行役員会は2020年12月にバーチャルスポーツを野球・ソフトボールの競技として承認した。