WBSC U-23 野球ワールドカップ 高いレベルで人々を魅了し続けてきたこれまでのあゆみ
08/10/2022 1 記事を読む目安時間

WBSC U-23 野球ワールドカップ 高いレベルで人々を魅了し続けてきたこれまでのあゆみ

木曜日に開幕を迎える同大会は、これまで過去4大会すべて優勝チームが異なり、WBSC野球大会の中でも競争が公平だとされている。

WBSC U-23野球ワールド カップは WBSC野球大会の中でもっと歴史が浅いものの、間違いなく最もエキサイティングな大会の1 つだ。これまでの4大会で異なる4チームが優勝、合わせて異なる8チームがメダルを獲得した。

同大会は2014 年にU-21大会として始まり、2014 年の第 2 回で U-23 年齢カテゴリに移行した。野球界で活躍する才能ある選手たちが披露されたこの大会では、優勝チームはチャイニーズタイペイ (2014) 、日本 (2016)、メキシコ (2018)、ベネズエラ (2020 - 2021 年)と大会ごとに王者が変わった。

日本は、この大会で 2 つの銀メダル (2014 年と 2018 年) を含むメダル3個を獲得した唯一のチーム。メキシコ (前回銀) とベネズエラ (2018年銅) は2 回表彰台に立った。

過去4大会で 8チームがメダルを獲得。U-18野球ワールド カップ (30大会で7チーム)、U-15野球ワールドカップ(19大会12チーム)、U-12野球ワールド カップ (6 大会7チーム)は勝利チームに偏る傾向があるため、他の年齢カテゴリと比べると同大会は公平で競争力の高い大会の一つと言える。 

U-21野球ワールド カップの創設は、国際ソフトボール連盟 (ISF) と国際野球連盟 (IBAF) が世界野球ソフトボール連盟 (World Baseball Softball Confederation) に統合される中で行われた。

IBAFは野球ワールド カップを中止し、世界王者の称号はワールド ベースボール クラシックの勝者に与えると決定したが、その後フラッグシップ大会としてプレミア 12 が開始した。

U-21野球ワールド カップは、国際レベルで活躍できる機会を増やし、U-18と成人レベルの中間となるカテゴリーを創設することを求める多数の声に応えたもの。

U-23に拡大する前に一度だけ行われたU-21野球ワールド カップでは、アメリカ (ニカラグア、ベネズエラ、メキシコ)、アジア (チャイニーズ タイペイ、日本、韓国)、ヨーロッパ (チェコ共和国、イタリア)とオランダ) とオセアニア (オーストラリアとニュージーランド)の4大陸 11チームが出場した。

第一回大会では、決勝で開催国のチャイニーズ・タイペイが日本に勝利した。韓国はニカラグアに勝利して銅メダルを獲得した。

2016 年にメキシコのモンテレーで開催された第 2 回大会ではWBSCは年齢層を U-23 に拡大して行った。

決勝で日本はオーストラリアを破って初のU-23王座を獲得し、韓国はパナマを破って銅メダルに輝いた。

第2回大会は、アフリカ (南アフリカ)、アメリカ (パナマ、メキシコ、ニカラグア、ベネズエラ、アルゼンチン)、アジア (日本、韓国、チャイニーズ タイペイ)、ヨーロッパ (チェコ共和国、オーストリア) 、オセアニア (オーストラリア)の 5 大陸から合計12 チームが参加。

2018年大会では、コロンビアが国際野球大会に復帰。バランキージャとモンテリアで二つのグループランドを行い、バランキージャではスーパー ラウンドと決勝・準決勝も行った。

メキシコは前大会優勝の日本を制し、初の野球ワールド カップで優勝した。ベネズエラは韓国に勝利し銅メダル獲得で初めて表彰台に上がった。

第3回コロンビア大会では、アフリカ (南アフリカ)、アメリカ (ベネズエラ、ドミニカ共和国、コロンビア、プエルトリコ)、アジア (日本、韓国、チャイニーズ タイペイ)、ヨーロッパ (チェコ、オランダ)、オセアニア (オーストラリア)が出場。

2020年大会は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により延期され、2021 年にメキシコで2度目の開催となる同大会をソノラ州のシウダード オブレゴンとエルモシヨで行った。

ベネズエラは、開催国で前大会王者のメキシコを破り、初のU-23 世界タイトルを獲得。 U-23の前大会の開催国だったコロンビアは、キューバを破って銅メダルを獲得した。

2021年大会はアメリカ大陸のチームが席巻し、ベネズエラ、メキシコ、コロンビア、キューバ、パナマが上位 5 位を占め、ニカラグアとドミニカ共和国も 7 位と 9 位で終わった。

アジアのチャイニーズ・タイペイと韓国がそれぞれ6位と8位を獲得。ヨーロッパのオランダ、ドイツ、チェコ共和国が最終順位の残りを占めた。