山本由伸独占インタビュー「金メダルをとったんだという嬉しさが大きかった」

山本由伸独占インタビュー「金メダルをとったんだという嬉しさが大きかった」
02/11/2021
23歳の先発投手山本はチームでは公式カメラを任され、優勝に感動しているチームメイトの姿をカメラに収めたとWBSCに語った。

日本野球界のスター山本由伸は東京2020オリンピックではドミニカ共和国戦と宿敵韓国との2試合で先発。23歳右投げの山本は合わせて11.1 イニング投球、18奪三振、わずか7被安打を記録した。自責点はわずか2、防御率は驚きの1.59。

オリンピックは山本にとって最初の国際野球大会ではなかった。日本が1位に輝いたWBSCプレミア2019でも山本は5試合投球し、5イニング投球わずか1失点のみを許した。

今回WBSCは山本に独占インタビューする機会に恵まれた。

投手・山本はオリンピックは素晴らしい体験ができた貴重な機会だったと語った。そして日本で開催されたことはいつもより注目度が高く「本当に特別な」大会だったと言う。

また山本は2011年の「東北震災」についても触れ、今回福島で初戦を行ったことにも特別な思いがあったと振り返った。

金メダル獲得については、山本自身が「チームの公式カメラを任され」その小型カメラでチームたちが喜び感動に涙する姿を映像に収めたと言う。

「金メダルをとってしまったんだ、と言う嬉しさが大きかった」と山本は当時の気持ちを表現した。

オリンピック開催前は、右腕の山本は複雑な心境だっという。オリンピックには出場したい気持ちは大きかったが、「新型コロナウイルスで大変な状況だったので開催は開催しないほうがよかったのかとも考えていた」とその複雑な胸の内を明かした。

山本は今年はオリックスで日本プロ野球(NPB)レギュラーシーズンに集中。2017年からバッファローズで活躍している山本は今シーズンも18勝5敗をマークした充実の年を送った。通算193.2イニング投球、206奪三振、124安打、40四球。防御率 (ERA)は驚愕の1.39。

今回のインタビューでは、山本は稲葉篤紀監督との関係についても語った。監督は常に選手のことを一番に考える「選手ファースト」で、選手がやりやすい環境を整えるようにしてくれていたと言う。

「みんな監督のために勝ちたいという気持ちになれました。いいチームになったのも全て監督のおかげです」

国際舞台での優勝を経験できたことを稲葉監督に感謝したいと言う。

「プレミア12とオリンピックという国際大会で2度も勝利させてもらえて、稲葉監督に心から感謝の気持ちを伝えたいです」

そして自分自身については「さまざまな目標があるので、一つ一つその目標をクリアして、理想の自分の姿に近づいていけたらと思います」と加えた。

山本はまた大谷翔平のメジャーベースボールリーグ(MLB)での二刀流としての活躍や成功についても触れた。

「投手・打者としてもすば成功していますが、彼のような選手が出てくることで多くの夢を持てる子供達が出てくるので、本当に大きいことだと思います」

最後に、山本は「今まであまり野球に興味なかった子供が興味を持つようになって野球人口が増えたら嬉しいです」

「自分自身もこれから目標に向かって頑張っていこうと思いっているので、これから野球をやる人や今野球をやっている皆さんも大きな目標を持って一緒に頑張っていけたらと思います」と結んだ。

WBSCの山本由伸独占インタビューはWBSC YouTubeチャンネルで視聴可能。