インテグリティ委員会

Integrity Commission

WBSC定款に明記されるさまざまな目的のうち、世界野球ソフトボール連盟は次の目的を遵守する人々を支持する。即ち「からだと精神の発展を促すよう奨励する。会員同士の絆を深め、公正かつ友好的に協力できるよう推進する。組織や機関などに必要があれば、世界のいかなる地域で、野球・ソフトボールの一般的な利益を守り擁護する。オリンピック憲章に明記した目的達成に貢献する」

WBSCはこうした目標達成を目指し、世界の野球・ソフトボール団体の会員がスポーツ活動を通して球場内外にかかわらず正しく威厳をもって模範的な態度を示すことを求めるものとする。

こうした姿勢は倫理規程に準拠したもので、会員それぞれが以下の原則を受け入れ支持するものとする。

  • 野球・ソフトボールの哲学のとして受け入れたオリンピック・ムーブメントに盛り込まれた理想、理念、規定を遵守する
  • WBSCの助力のもと、選手、チーム、会員連盟、組織間において誠実、尊敬、連帯感、公正などの価値観を発展、推進し、かつこれらを厳正に監視する。オリンピックムーブメントや世界スポーツに関わるほかの機関や人との関係でも同様である。
  • 青少年の育成と教育を実行する使命を常に守ること。WBSC及びその会員が野球・ソフトボールを推進する場合は特にこの使命を忘れないこと

野球・ソフトボールの国際統括団体として、WBSCは独自に取り決めた倫理規程を、WBSC自体、その組織、委員会、準委員会、地域連盟、会員連盟、個人会員(選手、コーチ、審判、運営者、役員、監督などWBSC管轄内でWBSCのために活動するあらゆる人々や機関)の関係及び行為に適用する。連盟、協会、組織、連合、アスリー

ト、コーチ、審判、運営者、役員、監督などいかなるレベルのWBSCのすべての会員は世界野球・ソフトボール連盟の倫理規程に明記される以下の原則の精神と文字通りの内容について認識し同意する。

  1. いかなる時、いかなる状況であっても世界野球・ソフトボール団体を代表する会員として栄誉と責任を持ち、威厳ある名誉ある態度を一貫して保つ
  2. WBSCの名に懸けて、そのシンボル、威信、権威を守り、われわれの活動や目標達成を阻むいかなる事柄に対して毅然と対抗する
  3. 大会、集会、総会もしくは召集されたいかなる公式的な集まりにおいて、その義務が遂行されているか監視し、またその管理を強化する
  4. 定款、規則、規定及びいかなるWBSCの統括団体の条項又は同意を遵守し、罰則、制裁、または懲戒的な処置などが課された場合は規則正しく従う
  5. 競技中もしくは競技以外の場でも、試合及び練習の間でも、礼儀正しく、規律正しい、協力的な態度を示し、常に野球・ソフトボールが世界の平和のメッセージを送ることを個人・団体を通して伝える努力をする
  6. 観客やサポーターを大切にし、節度ある態度と振る舞いをとおして、彼らが熱意をもって野球・ソフトボールをサポートし、理解し、愛してくれることに感謝を示す
  7. WBSCの開催するいかなるレベル・範疇の試合であっても、フェアプレーの精神で試合を行うようにする
  8. 大会中及びそれ以外でも、WBSCの規定や規則に従い、大会やスポーツイベントで求められた身体的な外見、服装、振る舞いを常に示す
  9. 野球・ソフトボール、さらにWBSC普及と推進に力を尽くすマスメディア対し貢献及びサポートすること。倫理規程の付属細則3に明記するとおり、野球・ソフトボール業界の団結とWBSCの権威を推進するような誠実で公正な情報を提供する
  10. WBSCの管轄下で開催される競技及び公式大会の主催者に対して協力と支援の姿勢を示し、割り当てられた資金やリソースを適切に運用する
  11. いかなる状況であっても身体的な攻撃、人の尊厳を傷つけるような、もしくは反道徳的な発言や行為を、示したり受けたりしないようにする
  12. いかなるときであれ、スポーツにおいての違法薬物の使用を奨励、推奨、擁護するような行為を拒絶する
  13. WBSCまたはその大会の中で生じる可能性のある収賄、不正行為、狂信的な行動などに対し断固たる態度をとり、模範的な一人の人間として道徳的及び倫理的な原則を遵守する
  14. 選手、コーチ、審判員、管理者、幹部、監督や地方行政機関などの間で仲間意識・連帯間を培い、個人、機関、国もしくはそれらのシンボルに対して絶対的な敬意をあらわす

WBSCの機関、組織、加盟連盟、さらにこれらに属するすべての人々は、アスリート、コーチ、審判員、管理者、役員、監督と共に倫理規程を遵守することを約束し、何らかの違反を犯した場合、そこから派生する法的及び道徳的な責任を全うするものとをする。さらにWBSCがその管轄内にて国際的に野球・ソフトボールを普及するにあたり、教育的、道徳的、倫理的な意味を明確に打ち出すことができ、かつその義務を担うことを認識しているものとする。