世界5位にランクされたキューバが7位のオーストラリアを延長10回の末3-2で下し、WBSCプレミア12スーパーラウンド進出への望みを繋いだ。Livan Moineloが勝利投手となった。彼は2イニングをパーフェクトに抑え、キューバブルペンの素晴らしい頑張りを見せた。
先発のBladimir Banosは1回表ワンアウトも取れなかった。Tim Kennelly右翼手とAndrew Campbell左翼手に連続ヒットを許し、さらに四球を与え満塁とした。
キューバのMiguel Borroto監督はすかさずブルペンに電話した。「投手陣は誰もがチャンスは2度しかないとわかっていた」とBorrotoは語った。
「Banosには実際には3度あった。その日は単に彼の日ではなかったのだ。我々はこの試合にどうしても勝たなければならなかったし、私は一選手のことではなくチームのことを考えなければならない。」
ベテランの右投手Lazaro Blancoは監督が正しいことを証明した。彼は指名打者Mitch Nilssonを三球三振に仕留めた。オーストラリアのAaron Whitefield中堅手は浅いライトフライで2つ目のアウトとなり、Yurisbel Gracialが完璧なバックホームでイニングを終わらせるダブルプレーを取った。キャッチャーのYosvani Alarconは余裕を持ってTim Kennellyをタッチアウトにした。
「初回に大きなチャンスを逃した」とオーストラリアのDavid Nilsson監督はコメントを残した。
「国際的な舞台でもう一つ上のレベルに行こうというのならバッティングをよくしなければならない。とてもいいチームではあるが、うちの選手たちはスコアリングポジションにランナーがいる時どういう打ち方をすべきか学ぶ必要がある。」
試合は2-2のまま延長戦に入った。キューバの遊撃手Erisbel Arruebarrenaは9回裏ツーアウトの場面でセンターの誰もいないところの奥深くにフライを放った時、これで勝ったと思った。しかしAaron Whitefieldが壁際で素晴らしいランニングキャッチをしオーストラリアを救った。
オーストラリアは10回表、延長タイブレークルールでノーアウト、走者一、二塁から開始するも得点できなかった。
キューバのRuel Santos中堅手はバントでタイブレークで出ているランナーを進めた。Yosvani AlarconはDavid Sutherland一塁手の送球よりも早く三塁に到達。Arruebarrenaも二塁に進塁した。ピンチヒッターWilliam Saavedraが浅いレフトフライに倒れワンアウト。Yurisbel Gracial右翼手はボールを2つ見送った後、センターにライナーを放った。打球はAlarconを三塁から返すのに十分な飛距離で、試合が決まった。
「とても大事な打席だった」とこの試合のMVPに輝いたGracialはコメントした。
「10回はAlso Alarconが本当によく走ってくれた。二人ともキューバのチームに来られて神様に感謝だ。」
Gracialは日本プロ野球の福岡ソフトバンクホークスで28本のホームランを打った打者でとても長いシーズンを戦ってきた。
Gracialは最後にこう語った「確かに、とても長いシーズンだった。しかし休んでいる暇はない。我々はプレミア12でキューバをできるところまで勝ち進めなくてはならない。」