WBSCプレミア12とワールドベースボールクラシック優勝の投手である今永昇太が、1945年にデーブ・フェリスが記録して以来、メジャーリーグ(MLB)で先発5試合4勝0敗、防御率1点台を記録した。
31歳のルーキー、今永はシカゴ・カブスで5試合に先発し、27.1イニングを投げてわずか5失点(防御率0.98)、奪三振28、被安打19、被本塁打2、与四球3をマーク。
2019年から2024年まで日本プロ野球(NPB)の横浜DeNAベイスターズでプレーした今永は、2024年1月にカブスと5300万USドルの4年契約を結んだ。
国際球界のベテランである今永はスリークォーターの角度で投げる左腕投手で、日本では「投げる哲学者」の異名を持つ。NPBマイナーリーガー時代にオーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)2018-2019でプレーし、WBSCプレミア12 2019とワールドベースボールクラシック2023で日本の優勝に貢献した。
デーブ・フェリス(1921年)は1941年、ミシシッピ州立大学で初の野球奨学金を受け、1942年にボストン・レッドソックスと契約したが、米陸軍に徴兵されるまでマイナーリーグで21試合に出場しただけだった。右投げ左打ち投手のフェリスは1945年2月に野球界に復帰。レッドソックスが4月29日に彼をMLBに招集した時、彼はマイナーリーグのルシビル・コロネルズでプレーしていた。フェリスは、新人投手として22回無失点のアメリカン・リーグ記録を樹立。この記録は、2008年にブラッド・ジーグラーが破るまで残っていた。彼はシーズンを21勝10敗で終え、翌年はさらに25勝6敗の記録を残しレッドソックスをワールドシリーズに導いた。選手としてのキャリアを終えた後、フェリスはプロと大学のレベルで46年間コーチを務めた。ボストン・レッドソックス、アメリカ野球コーチ協会、ミシシッピ・スポーツ殿堂入りを果たした。今永がMLBデビューを果たした2016年に亡くなった。