世界ランキング1位で3度の世界チャンピオンに輝いたアメリカが、アイルランドのバルブリガンで土曜日に行われたWBSC女子ソフトボール・ワールドカップ・グループAの決勝でイギリスを下し、来年イタリアで開催されるワールドカップ決勝大会への最初の切符を手にした。オーストラリアは、大会最終戦の霧雨の中での再試合でイギリスを下し、2枚目の切符を手にした。3位に終わったイギリスは、グループBとグループCの結果次第で、2024年の決勝大会へのワイルドカードを獲得できる可能性を残している。
優勝候補のアメリカは、WBSC女子ソフトボールワールドカップ(およびワールドゲームズ)において、日本に敗れた2014年大会の決勝以来28連勝中で、バルブリガンでもその素晴らしい調子を維持し、4試合全勝して終わった。
一方、オーストラリアは大会最後の24時間で驚異的な活躍を見せた。金曜日に行われたラウンドロビン最終戦でチャイニーズ・タイペイを破った世界ランキング9位のオーストラリアは、土曜日もチャイニーズタイペイを下し、プレーオフでイギリスを対戦することが決まった。土曜日の2試合ともオーストラリアはビハインドから素晴らしい粘り強さとスタミナを発揮して逆転勝利した。

- 第18試合:イギリス対アメリカ 0-7 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- 第17試合:チャイニーズ・タイペイ対オーストラリア 3-4 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- 第19試合:オーストラリア(第17試合の勝者)対イギリス(第18試合の敗者) 4-1 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- 第16試合:ボツワナ対アイルランド - 天候による遅延のため時間切れで中止
- アメリカ対イギリスの第1試合は、8:00に開始、雨で8:50に遅延。16:00に再開。
- ボツワナ対アイルランドの最終試合は、天候の影響による遅延のため、時間不足のため行われなかった。アイルランドは5位、ボツワナは6位。
- 第18戦と第19戦の勝者が来年の決勝大会への切符を手にする。
- 第17戦の勝者も決勝大会のワイルドカードを獲得できる可能性がある。大会形式についてはこちら
- プール戦はイギリスとアメリカが3戦3勝で首位通過
- WBSC大会初の2ステージ制を採用
- 最後の2日間(金曜日と土曜日)は大雨の影響
- 次のグループBは火曜日にスペインのバレンシアで開幕。
- 7月15日、来年イタリアで開催されるWBSC女子ソフトボールワールドカップ決勝大会まであと1年
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- 大会規定
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写真 今日の試合

敗者復活戦 オーストラリア対イギリス
17:05に準決勝でチャイニーズ・タイペイに劇的な勝利を果たしたオーストラリアは、17:35からグループA最後の切符をかけたプレーオフでイギリスと対戦する。
イギリスは火曜日の開幕戦でオーストラリアを2-0で下しているが、この試合では2024年のWBSC女子ソフトボール・ワールドカップ決勝大会への切符をかけて激突する。
イギリスは1回裏、ティア・ウォソップが緩い打球でホームに生還して先制。1対0でイギリスがリード。
5回満塁でオーストラリアはカイリー・スティーマーズとクレア・ワーウィックがジョージナ・コリックの死球でタミーカ・ホワイトフィールドとキャプテンのテイラ・チチクロニスが得点し、さらに一塁への悪送球でイギリスのクロエ・ウィギントンのグラブをかすめて、スティーマーズとジェイド・ウォールが得点を加えた。
あとはイギリスが逆転に成功するかどうかの瀬戸際だった。小雨の降る中、グラウンドには投光器が設置されて試合は続いたがが、逆転は叶わずオーストラリアの勝利で終わった。オーストラリアは今日のアメリカに次いでWBSC女子ソフトボールワールドカップ決勝大会2024進出を決めた。
チャイニーズタイペイ対オーストラリア
オーストラリアが5-0で勝利した昨日のプール戦の再現となる1戦。両チームは敗者復活戦でイギリスと対戦するチャンスと、2024年にイタリアで開催されるWBSC女子ソフトボール・ワールドカップ決勝大会への切符をかけて再び対戦する。
先制したのは世界3位のチャイニーズ・タイペイ。昨日は6安打を打たれて1点も取れなかったが、今日は2回にカイア・パーナビーからSzu-Shih Li が左越え本塁打を放った。
3回裏、カイリー・スティーマーズのセンターへのゴロでタミーカ・ホワイトフィールドが得点し同点。さらにタイラー・ツィツィクロニスが得点し逆転リードした。
5回裏、ここでもツィツィクロニスがセンターへのフライで先に三塁打を放っていた先頭のシャノン・キーヴァースを生還させて、オーストラリアは3-1とリードを広げる。
6回、KeeversをタッグアウトさせようとしたYi-Tang Yangの二塁からの送球を一塁のChih-Ying Lin が拾えず、ホワイトフィールドが三塁から本塁への盗塁に成功し再び得点した。オーストラリア4-1。
7回表、Chia-Yun Changがフィリッパ・アドキンスの伸ばしたグラブの上を越える左中間への三塁打を放ち、Chia-Wen ShenとChih-Ying Linが得点。オーストラリアのレイン・ハロー監督は、投手カイア・パーナビーからエレン・ロバーツに交代させてYi-Ting Yangを見送り三振に倒した。
イギリス対アメリカ
今日の第1試合はアメリカ対イギリスの一戦。この試合を制したチームが来年のワールドカップ決勝大会への切符を手にする。両チームとも待ちに待った戦い。
前大会優勝で世界ランキング1位のアメリカと、世界ランキング16位のイギリスは、ともに今大会ここまで無敗。
イギリスは、2018年千葉大会以来の出場となるが、2016年は10位、過去3度11位dに終わっている。8チームが出場する来年の決勝大会にコマを進めることができれば、イギリスはWBSC女子ソフトボール・ワールドカップで過去最高の成績を収めることになる。
WBSC女子ソフトボールワールドカップでは、12度の優勝を誇るアメリカが、決勝で日本に敗れた2014年大会の決勝以来22連勝中だ。世界王者に輝いたた2022年ワールドゲームズを含めると通算27勝となる。
アメリカはアリー・カルダが投手として先発しイギリスの打線を抑え込む。一方、イギリスは今大会の2大スター、ジョージナ・コリックを休ませレベッカ・フォークナーが投手として登板した。
1回裏、ベテランのアリ・アギラーがフォークナーから右翼フェンスに直撃する本塁打で、捕手の打撃妨害で1塁に出ていたHannah Flippenがが得点し、アメリカが2-0にリードする。
2回裏、ニコール・ベイツの走者を右翼のアラナ・スノーが華麗にキャッチして3点目の失点を食い止め、スコアは2-0でアメリカがリードのまま。
3回裏から西には灰色の雲が広がり雨が降り始め、雲行きが怪しくなってきた。
雨が強くなり、本塁審判のマーニ・ボドナチャックが08:50に試合の中断をコールした。
09:20 雨はさらに強くなる。天気予報によると、天気の回復には時間がかかりそうだ。
11:00 降り続く雨。天気予報によると今後数時間はこの状態が続く見込み。天候が回復するまで今日の試合は中断されたまま。
12:00 雨が降り続いているため、大会委員会は15時に天候状況を見極め、16:00まで試合を再開しないことを発表。
14:50 天気は小降りになり、時折雨も止む。15時に試合再開の如何が決定される。
15:00 大会委員会が16:00に試合の再開を発表。
15:30 チームがフィールドに出てプレーの準備。3回裏、アメリカが2-0でイギリスをリード。アメリカはツーアウト満塁。
16:00 ジョセリン・アロが登板し、イギリスのピッチャーが交代、ハンナ・エドワーズがマウンドに上がる。
最終的にアメリカの打線が伸び、5回にエドワーズを相手にアメリカはアリ・アギラー、キキ・ミロイ、サヴァンナ・ジャキッシュ、アロ、マヤ・アン・ティモンズが堅実な打撃と好走塁でホームを踏んで5点を奪った。
アメリカは5回7-0でコールド勝利を収め、来年イタリアで開催される決勝大会への出場権獲得に祝杯をあげた。
試合前


この1週間天気の話題ばかりが続いている。今朝は夜明けは晴れたが、予報ではこの後さらに雨となる見通しだ。

大会レビュー
これまでの試合結果
- 大会4日目 まとめ
- チャイニーズタイペイ対オーストラリア 0-5 ボックスコア ハイライト
- 大会3日目 まとめ
- オーストラリア対ボツワナ10-0 ボックススコア/実況プレーハイライト
- ボツワナ対チャイニーズタイペイ0-10ボックススコア/実況プレー ハイライト
- オーストラリア対アメリカ 0-1 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- アイルランド対イギリス 0-7 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- 大会2日目 まとめ
- イギリス対チャイニーズタイペイ 2-0 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- アイルランド対オーストラリア 0-4 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- アメリカ対ボツワナ 15-0 ボックススコアスコア/実況プレー ハイライト
- チャイニーズタイペイ対アイルランド11-1 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- 大会1日目 まとめ
- アイルランド対ボツワナ 7-0 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- アメリカ対チャイニーズタイペイ 5-0 ボックススコア/実況プレーハイライト
- イギリス対オーストラリア2-0 ボックススコア/実況プレー ハイライト
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