2019年レビュー U-18 ベースボールワールドカップ Loの活躍でチャイニーズタイペイの優勝でアメリカ連覇記録ストップ
29/12/2019 1 記事を読む目安時間

2019年レビュー U-18 ベースボールワールドカップ Loの活躍でチャイニーズタイペイの優勝でアメリカ連覇記録ストップ

4連覇のアメリカが決勝でチャイニーズタイペイのLo Wie Chiehと激突し敗れた。チャイニーズタイペイのU-18 ベースボールワールドカップ優勝の知らせはWBSCのフェイスブックで記録的なコメント数を生み出した。

左翼手Lo Wie Chiehがチャイニーズタイペイのヒーローになった。世界4位チャイニーズタイペイは4連覇のアメリカを下し、U-18 ベースボールワールドカップで初優勝に輝いた。

アメリカの打線は2回裏Colby Halter、4回裏Robert Hassellがそれぞれ打ち上げたがフライに終わった。「これがワールドカップの面白さだと思います。打てる球が来るだろうと思っていたので待っていました。それでもこれだけのことができたは運もよかったのだと思います」と振り返った。



勝ち越し点となったのは8回表のタイムリーだった。「アメリカの投手陣は速球に自信があったので速球を狙いました。勝ち越しタイムリーを決めたLoは語った。「アメリカとは何度も対戦してきたのでお互いよく知っていました。」

チャイニーズタイペイは2対1で勝利し、U-18 ベースボールワールドカップ開催直前にプロ契約を果たし、大会後に台湾プロリーグの統一ライオンズに合流するLoは、決勝終了後注目の的となった。

Chou Tsung Chih監督は「2ヶ月間一緒にいましたが、選手たちはどんどんよくなっていきました。このチームの成長する過程を見てきました」と選手たちを褒め称えた。

台湾の蔡英文総統は自身のFacebook とTwitterアカウントを通して100万人フォロアーにチャイニーズタイペイ代表優勝のお祝いコメントを送った。

チャイニーズタイペイが2対1で勝利しU-18世界王者誕生した知らせで、WBSCのFacebook「いいね!」数が記録的な数に到達し、「いいね!」7万3000、シェア数2600を生み出した。蔡英文総統がFacebookで投稿したコメントの「いいね!」は11万8000にものぼった。

この年齢カテゴリーの大会ではチャイニーズタイペイは1983年、2010年につづう3度目の優勝。4連覇更新中のアメリカの記録はこれでストップした。

過去9回王者に輝いたアメリカのチームからは外野手Robert HassellとPete Crow-Armstrong、指名打者Tyler Soderstrom 、リリーフ Alejandro Rosarioの4名の選手がオールワールドチーム(ベストナイン)に選ばれた。

アメリカのJack Leggett監督は決勝の終了後、選手たちやスタッフみんなを抱擁し温かい言葉をかけてねぎらった。「一生懸命プレーしましたが、あと1点取り返せませんでした。チャイニーズタイペイはいいプレーでした。この試合は世界王者決定にふさわしいいい試合だったと思います」と語った。

レフトではLoが2度のファインプレーがアメリカの得点を阻んだ。「打線はいい仕事をしていましたが、あともう一つヒットが足りなかった。9回はいいプレーをし、自分たちの持ち味を披露することができたともいます。また金メダル奪還のためアメリカ代表チームは戻ってきます」と加えた。

開催国韓国は3位決定戦でオーストラリアに6対5で逆転し銅メダルに輝いた。9回表一死走者一名でLee Juhyeongが本塁打を放ちオーストラリアのリードを覆した。

U-18 ベースボールワールドカップはIBAF(国際野球連盟)のロバート・スミス会長在任時代の1981年にトリプルAワールドカップとして設立されて以来の大成功となった。

この大会からは未来のプロスターたちを多く輩出している。日本のダルビッシュ有、大谷翔平、韓国のチュ・シンス、キューバのヤシエル・プイグとアロルディス・チャップマン、アメリカ代表チームからはクレイトン・カーショウ、ブライス・ハーパー、フランシスコ・リンドドーア、マニー・マチャド、バスター・ボージーなどがU-18出身だ。U-18 ベースボールワールドカップ は毎年行われていたが、1997年から隔年開催となった。最多優勝はキューバの11回(2019年は出場しなかった)、続いてアメリカ9回、韓国5回、チャイニーズタイペイ3回、カナダ1回と続く。

2021年のWBSCU-18 ベースボールワールドカップ はアメリカ・フロリダ州のサラソータとブラデントンに決定している。