2020年レビュー 野球ソフトボールは困難な時期でも強力にグローバル活動を展開

2020年レビュー 野球ソフトボールは困難な時期でも強力にグローバル活動を展開
31/12/2020
2020年の年度末レビューの最終回ではWBSCの野球、ソフトボール、ベースボール5の国際大会の状況とアクション満載の2021年の大会カレンダーをまとめた。

この12ヶ月は世界中の誰も想像しない1年となった。世界的に拡大したCOVID-19 パンデミックは2020年の国際競技カレンダーに甚大な影響を与えたが、世界野球ソフトボール連盟 (WBSC)と野球ソフトボール競技は引き続き強力に活動を展開し、2021年以降は今年直面した困難をバネにし新たな方法で成長していく。

WBSCはニュージーランドで行った新設U-18 男子ソフトボールワールドカップから1年が始まった。このトップユース大会では日本が圧倒的なパフォーマンスを展開し無敗のまま史上3度目の優勝を飾った。一方過去に5度王者になったオーストラリアは初めて銀メダルを獲得し、チェコも3位初メダルに輝いた。

この大会は、野球ソフトボールの素晴らしさと感動が詰まった最高の競技大会の一つとなり、これから1年の野球ソフトボールの行方を表すかのように期待は最高レベルに達していた。しかし、その後世界的なCOVID-19パンデミックの拡大が深刻化する。WBSCの上層部はすぐさまコロナ対策に舵を切り、世界中の野球ソフトボールコミュニティーの健康と安全を第一優先に必要な手立てを講じていった。


野球

世界保健機関(WHO)などの当局のガイダンスに従い、パンデミックのため東京2020オリンピックの野球最終予選とアメリカ大陸予選は延期が決定された。また、2021年3月9日から23日まで予定されていたワールドベースボールクラシックの予選も延期となった

その一月後に国際オリンピック委員会(IOC)、東京2020オリンピック組織委員会、日本の安倍晋三首相が共同し、関係者全ての健康と安全を鑑み東京2020夏季オリンピックの開催を2021年に延期することを発表する。WBSCと世界の野球ソフトボール関係者らはこの苦渋の決断に賛同し、その後もIOCと頻繁に連絡を取り合いながらオリンピック予選大会の計画を進めていた。

野球はまた段階的に試合再開を果たした最初のスポーツでもあった。いくつかの国内野球リーグが厳格な予防対策を取り入れながら再開し成功を収めたニュースは世界中のメディアで話題になった。中でも台湾プロ野球リーグCPBLは観客を入場制限2000人で開幕した最初のリーグのうちの一つだ。

さらに、WBSCはCOVID-19に対応した野球ソフトボールの安全な再開のための「競技再開のためのガイドライン」を発表。このガイドラインに沿ってメキシコプロスペクトリーグでは21試合が行われ、これが成功例の一つとしてIFフォーラム2020でも紹介された。

また最近では東京2020オリンピックの野球・ソフトボール開催会場である横浜スタジアムでほぼ満席の状態で日本プロ野球(NPB)が試合が行われたが、これは厳格な健康安全プロトコルや最新対策を取り入れた世界初の例となった。


ソフトボール

2021年2月20日から28日に予定されていたWBSC男子ソフトボールワールドカップは2022年に延期された。また、他の国際大会カレンダーとの兼ね合いや東京2020オリンピックを主要大会があることを考慮して、2021WBSC女子ソフトボールワールドカップも2023年に延期が決まった。

「COVID-19パンデミックの拡大とオリンピック大会実施とワールドゲームズがそれぞれ2021年と2022年に延期されたことから、わたしたちはこれから3年間毎年世界トップクラスの試合に参加できる機会をソフトボールアスリートたちに与えたいと考えました。」とWBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は語った。


ベースボール5

スピーディに展開する若者を対象とした5人制アーバン競技「ベースボール5」は、ICOがダカール2022組織委員会の提案を承認し、2022ユースオリンピック公式種目追加という朗報で2020年の幕を開けた。

新設ベースボール5ワールドカップとユースベースボール5ワールドカップの延期が最初に決まり、その後WBSC執行役員会はベースボール5のワールドカップを2022年から偶数年に開催することを決めた。ベースボール5ユースワールドカップは14歳から18歳を対象としたもので、これは2023年から奇数年に行われることになった。


2021年大会カレンダー

WBSCは参加者の健康と安全を優先第一にしながら、2021年段階的な競技再開を目指している。

2021年の国際野球ソフトボール大会カレンダーは、まずWBSC女子ワールドカップとU-15野球ワールドカップが3月に予定されている。WBSCは組織委員会と密に連絡を取りながら、アメリカ野球オリンピック予選と最終野球オリンピック予選の日程も確定する。そしてオリンピックへの野球ソフトボール復帰は東京2020の人類の連帯と苦境から立ち直る普遍的なシンボルとなるだろう。

さらに8月から10月にかけては、U-12野球ワールドカップ、U-12ソフトボールワールドカップ、U-18女子ソフトボールワールドカップ、U-18野球ワールドカップ、U-23野球ワールドカップ、U-23男子ソフトボールワールドカップなど一連のユースワールドカップが予定されている。


2020年レビューシリーズ