アジア・ウインター・ベースボール・リーグ復活 観客動員数最多を記録
27/11/2023 1 記事を読む目安時間

アジア・ウインター・ベースボール・リーグ復活 観客動員数最多を記録

3年ぶりに復活した台湾プロ野球主催のアジア・ウインター・ベースボール・リーグは、開幕夜に観客動員数の記録を打ち立てた。

【台湾・台中】11月25日、第8回アジア・ウインター・ベースボール・リーグ(AWBL)が開幕した。3週間に渡って行われるこの大会には、中華職業棒球リーグ(CPBL)、中華民国棒球協会(CPBA)、日本野球機構(NPB)、日本野球連盟(JABA)を代表する6チームが参加する。

2023年大会、NPBは2チーム(NPBレッドとホワイト)、JABA(社会人)選抜は1チームを派遣した。CPBLリーグ選抜と台湾アマの両チームも再び参加。さらに拡大チームとして初の1軍CPBLリーグを迎える台鋼ホークスもシーズンに向けての調整のため参加する。

AWBL 2023の開幕日、NPBレッドは初戦で台湾アマに8-1で勝利し、台鋼ホークスはJABAに4-9で敗れた。開幕日の夜、CPBLリーグ選抜とNPBホワイトの試合には4,025人の観客が動員され、2017年にCPBLリーグ選抜とNPBイーストの試合で記録した2,143人を上回った。CPBLリーグ選抜とNPBホワイトの試合は3-3の引き分けに終わった。

AWBLの試合は、台南市営球場、雲林県立斗六野球場、台中インターコンチネンタル野球場で行われ、決勝戦はすべて雲林県立斗六野球場で行われる。

各チームはレギュラーシーズン中に17試合を戦い、上位4チームが準決勝に進み、その勝者が優勝を争う。

AWBL2023の1位、2位決定戦と3位決定戦は12月17日(日)。

AWBLは、2012年の発足以来、アジアのプロ野球界の未来のスター選手の発掘の場として注目され、東京2020夏季オリンピックMVPの山田哲人、WBC2023優勝の中村悠平、NPBで3度の本塁打王に輝いた侍ジャパンの岡本和真など、多くのトップスター選手が早期才能を披露してきた。

AWBLは2006年に提唱され、2012年に発足。第1回大会はCPBLレッド&ホワイト、NPB、ドミニカ共和国の4チームで構成され、NPBが初優勝を飾った。

2013年、CPBLは1チームのみとなったが、タイトルを獲得したKBOからの派遣チームが加わり、NPBとドミニカ共和国も引き続き1チームずつ派遣した。

リーグは2014年に中止されたが、2015年に台湾アマチームと欧州野球連盟(CEB)選抜チームが加わり、ドミニカ共和国は参加せずに復活した。チャイニーズ・タイペイは決勝でNPBを破り、AWBLのタイトルを獲得した初のノンプロチームとなった。

2016年には、NPBがリーグ初めて2チームを派遣したため、最多の6チームで行われた。2017年は台湾アマ選抜に代わってJABA選抜がチームを派遣し同じく6チーム制を維持。2018年、アジア・ウインターリーグは欧州チームの参加なしに5チーム制に戻り、2019年はCPBLの拡張チームである味全ドラゴンズが6チーム目としてリーグに参加した。

AWBL 年ごとの参加チーム数と優勝チーム

  • 2012: 4チーム NPB
  • 2013: 4チーム KBO
  • 2014: 大会中止
  • 2015:  4チーム 台湾アマ選抜
  • 2016: 6 チーム NPB ウェスト
  • 2017: 6チーム  NPB イースト
  • 2018: 5 チーム NPB イースト
  • 2019: 6 チーム JABA
  • 2020-2022 パンデミニックにより中止
  • 2023: 6チーム 

2020年から2022年にかけてAWBLは、パンデミックの影響で中止されていた。