バルコベック、フォールデン、ウィトロックがMLBの女性コーチに就任
18/05/2020 1 記事を読む目安時間

バルコベック、フォールデン、ウィトロックがMLBの女性コーチに就任

レイチェル・バルドベック(ニューヨーク・ヤンキース)、レイチェル・フォールデン(シカゴ・カブス) 、 クリスティーナ・ウィトロック(カージナルス) が初の女性コーチとしてサンフランシスコ・ジャイアンツと契約したアリッサ・ナッケンに続いた。

アリッサ・ナッケンは元サクラメント州のソフトボールスターで、初の女性コーチとしてサンフランシスコ・ジャイアンツのGabe Kapler監督のスタッフを務めるが、今やメジャーリーグでコーチとして活躍する女性は彼女だけではない。

レイチェル・バルコベックはニューヨーク・ヤンキースのガルフコーストリーグ(マイナーリーグ)チームのコーチに就任した。ネブラスカ出身のバルコベックはヤンキース初の女性打撃コーチとなった。ヤンキースのGM・ブライアン・キャッシュマン氏は打撃コーディネーター・ディロン・ローソンからの「強い推薦」で彼女との契約を決めたという。ディロン・ローソンがマイナーリーグでヒューストン・アストロズの打撃インストラクターを務めている時彼女はラテンアメリカ強化・コンディションコーディネーター(中南米出身選手の筋肉強化や体調調整コーディネーター)を務めていた。

「ディロン・ローソンは彼女の強化・コンディションコーディネーターとしてのこれまでの経験、そして生体力学(バイオメカニックス)の知識に極めて感銘を受けたそうです。」

シーズン開幕前にシカゴ・カブスは、アリゾナのメーサにあるルーキーリーグにレイチェル・フォールデンを打撃の研究分析部門主任兼4番目のコーチに任命した。

フォールデンは元ソフトボール選手だった。大学ではウェストバージニア州のマーシャル大学でプレーし、その後ナショナルプロ(ソフトボール)ファストピッチリーグで2008年から2012年までプレーした。その後「最も漸進的な野球とソフトボール教育」を提供する会社「フォールデン・ファストピッチ」を立ち上げた。

「ソフトボールの練習のためフィールドに行くと、いつも周りからそれは野球のスィングだよって言われてイラついていたんです」とフォールデンはインタビューで語った。

フォールデンはまたカブスと契約を結ぶ前に、いくつか質問があったという。「カブスはどのぐらい私を必要としているのかと尋ねたんです。女性進出だの男女平等だのといったことのためだけでにお飾りで雇われたくなかったので。」

セントルイス・カージナルスはクリスティーナ・ウィトロックをファームシステムの4人目のコーチに任命した。

ウィトロックはサウス・カロライナ大学時代、2度大学ソフトボールでオールアメリカンチームの捕手に選ばれている。女子プロソフトボールリーグでも1999年にプレーした。

ウィトロックは二人目の息子が生まれる9日前に夫のBrianを亡くした。

「私ははっきりと野球に入っていこうとしました。」「どんなチャンスがあっても、私はそれをしっかり見極め、ソフトボールのキャリアから転向する価値があるかどうかを確かめました」とインタビューで語った。

ウィトロックは自分の役割について、「守備にはノックバッティング、打撃練習のためには投球、そしてできればブルペンに必要なテクノロジーなどを確立したいです」と語った。

ジャスティン・シーガルは、アリゾナ秋リーグでオークランド・エースのインストラクターとして任命され初のMLBの女性コーチとなった。