MLBの観客動員数7000万人を突破  野球人気が米国で最高潮に
03/10/2023 1 記事を読む目安時間

MLBの観客動員数7000万人を突破 野球人気が米国で最高潮に

ロサンゼルスは10年連続でリーグトップの観客動員数を記録し、ドジャースはドジャー・スタジアムでのホームゲーム81試合で383万7079人(1試合平均4万7371人)のファンを動員した。同リーグのストリーミングサービスであるMLB.TVも120億分以上視聴され、シーズン最多視聴記録を更新した。

アメリカにおける野球の人気が高まり続けている。世界最大の野球国際大会として観客動員数とテレビ視聴率の記録を打ち立てた歴史的なワールド・ベースボール・クラシックの成功の後、メジャーリーグは、試合時間の短縮などの新ルールの導入で選手たちが運動能力を発揮する機会が増えたことが後押しとなり、球場への観客動員数増加と記録的な視聴率を達成して歴史的なレギュラーシーズンを終えた。

MLBが発表したレギュラーシーズンの観客動員数は70,747,365人で、昨年(64,556,636人)を9.6%上回った。1試合あたりの平均観客動員数(29,295人)は+9.1%で、1993年の28球団への拡大以来、過去30年間で最高の伸び率を記録。また、17球団が250万人以上の観客動員を記録し、これはMLB史上最多となった。8球団が10年ぶりに300万人以上の観客動員を記録し、リーグ全体の80%(30球団中24球団)が観客動員数の増加を記録した。

フォーブス誌によれば、1901年から2023年までの総入場者数は38億3,695万8,360人。

ロサンゼルスが、MLB全球団でトップの市場であることを再び証明した。ロサンゼルス・ドジャースは10年連続で観客動員数でリーグ首位に立ち、ホームゲーム81試合で3,837,079人、1試合平均47,371人を動員。ドジャースにとって2023年シーズン最大のホーム観衆は、7月8日の地元ライバル、ロサンゼルス・エンゼルスとの最終戦で記録した53,057人だった。ドジャースは34のシーズンで観客動員数300万人を突破している。

記録破りのシーズン

MLB.TVは、今シーズン過去21年の歴史の中で最もストリーミングされ、視聴時間は127億分、昨年の記録的な合計117億分を+9%をマークした。MLB.TVを視聴するユーザーは2022年から+14%、昨シーズンより+17%増。18~24歳カテゴリーでも今シーズン+16%を記録した。

MLBは2023年、SNSでもMLB史上最多となる60億ビュー以上を記録。また、エンゲージメント数はMLB史上最多の50%増、フォロワー数は過去5年間で最大の38%増をマーク。

新ルールを導入によりフィールドでのアクションが増えて試合にメリハリができ、試合時間の短縮の成功、選手の運動能力発揮の機会の増加などが功を奏した記録的なシーズンだった。そしてMLBは、バランスの取れた日程の1年目からポストシーズンを拡張した2年目へ移行し、観客動員数を大幅に増加させて収益をあげた。