国際平和デーのこの日、世界野球ソフトボール連盟（WBSC）のロー・ベンチュウ事務総長は、より健全で平和な社会になるよう野球ソフトボール界が果たす役割について呼びかけた。
「競技、特に団体競技は、さまざまなバックグラウンドの人たちを団結させる特別な力を持っています。」
「世界中の多くの人たちにとって過酷で困難な年となりましたが、今週われわれは国際平和デーを迎えました。パンデミックにより人々の健康や世界経済は大きな打撃を受けましたが、これにより世界中の国々が一致団結して共通の目標を持つことが注目されました。」
「しかし、これは国際野球ソフトボールに生きるわれわれにとっては何も珍しいことではありません。これまで世界中の国々が団結するという似たような役割を私たちの競技が果たしていることを私たちはこれまで見てきたからです。」
「全大陸あわせて212の加盟連盟を擁するWBSCのグローバル野球ソフトボールは多種多様な文化、宗教、政治的背景をもつ人々から成り立っています。そして球場の外ではわれわれは異なっていても、共に野球ソフトボールを愛する者である私たちは一致団結して世界に競技を発展させるために弛まなぬ努力を続けているのです。」
「WBSCでは、われわれの競技が持つ力を利用して、世界中のコミュニティに平和を推進するよう懸命に取り組み、よりよい未来を求めて常に新しい道を模索しています。そのため、今年のはじめ、WBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は世界テコンドー（WT）およびテコンドー人道財団（THF）と人道的、社会的包摂、平和、発展振興支援活動を促進する覚書（MOU）に署名した。」
「私たちは世界の平和を脅かす気候変動についても強く自覚しています。そのため7月にスイスにオープンしたWBSCの新本部は持続可能を考慮して建設されました。ここでは太陽パネルで建物の電力を賄い、最先端の効率的な冷暖房設備を取り付け、WBSCが持続可能な未来に取り組んでいることを証明しました。」
「UNHCRおよび国際オリンピック委員会との連携の名誉会員として、WBSCは故郷から移動を強いられた若者や受け入れのコミュニティのひとちが基本的なスポーツ施設に安全にアクセスできるよう野球ソフトボールとスポーツを基盤とした活動を増やしていくことを誓いました。」
「そして今日、この国際平和デーに、私は世界のWBSC関係者のみなさまに私たちの競技を引き続き世界で発展させ、オリンピックの友愛、卓越、尊重の理念に従って行動するよう呼びかけたいと思います。人々が互いの違いではなく類似するところを大切にし、人間性を共有していれば、私たちがより健康でより平和な世界をともに作り上げることができるでしょう。」
