世界ランキング5位のチャイニーズ・タイペイは、スーパーラウンド最終戦で同1位の日本を5-2で破った。この勝利により、チャイニーズ・タイペイは第31回WBSC U-18野球ワールドカップ8連勝を更新し、スーパーラウンド1位で決勝に臨む。
1回表、チャイニーズ・タイペイは左翼手のTing Lun Hsuが先頭打者の寺地隆成をスライディングキャッチし最初のアウト。先発のWei Che Tseng はツーアウトで四球。クリーンナップの武田陸斗がフルカウントから逆方向への二塁打を放ち、日本が先制した。
チャイニーズ・タイペイはその裏、すぐさま逆転に成功。右腕の高橋煌稀が連続四球。一死走者一、三塁で、Nian Hao Wangがフライで出塁し、チャイニーズ・タイペイが同点に追いついた。さらに暴投で1点、Chia Wei Linのタイムリーでリードを広げた。
2回裏、日本は森煌誠に投手交代するが先頭打者に四球を与え、Hsin Chiuが右中間への安打を放ち、走者は3塁へ。
Chia Wei Linの深いフライはセンター丸田湊斗がキャッチするが、Meng Chih Huが生還して一点を加えチャイニーズタイペイは4対1でリード。
3回裏、Chia Wei Linが一死で二塁打を放つ。Hsuhn Chieh Leのヒットで三塁に進み、Chao Hung Chaoの犠牲フライで得点した。
安田虎汰郎は5回裏に日本のマウンドに上がり、2イニングを無失点に抑えた。
ウェイ・チェ・ツェンは5イニングを無失点で終えた。彼は2四球と2安打しか許さなかった。リリーフの王妍恩は5-1のリードを6アウトまで引き継いだ。
6回表、先頭の緒方漣が一塁到達。2アウトから二塁に盗塁、高中一樹のタイムリー二塁打で点を返し5対2としたが、Wangは知花慎之介を空振り三振でこの回を終え、7回表もWangが打者4人と対峙したのみの試合を終わらせた。
チャイニーズ・タイペイは3大会連続でU-18野球ワールドカップの決勝を戦う。これまで決勝進出は12回、2019年の韓国・機張大会を最後に3度優勝している。
日本はこれまで4度決勝に進出したが、優勝は果たしていない。最後の決勝進出は2015年、自国の大阪で行われたが、アメリカに敗れた。