eBASEBALL™連盟特集 アルゼンチン野球連盟が『WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球』への参加に向け準備完了
15/11/2023 1 記事を読む目安時間

eBASEBALL™連盟特集 アルゼンチン野球連盟が『WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球』への参加に向け準備完了

プレイヤーはPlayStationオンラインストアまたはニンテンドーeショップで『WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球』をダウンロードすれば、アルゼンチン・ベースボール・カップに参加することができる。開催期間は11月20日から26日まで。

アルゼンチン野球連盟

  1. アルゼンチン国内での野球の誕生と国内連盟の歴史について

「ラ・プレンサ紙」の記録によると歴史は1888年まで遡ります。この国で最初の野球チームはブエノスアイレス・ベイスボール・クラブだったそうです。

ブエノスアイレスから約250キロ離れたロサリオ市では、港で働くためにやってきた中米の船員たちが野球をこの街にまたらしたと記録されており、アルゼンチンにおける野球の歴史は100年を超えていると言えるでしょう。

ブエノスアイレスにて

1920年代には、このスポーツはすでに力をつけていました。ブエノスアイレスのパレルモ地区の公園のような公共の場で行われており、「フィールド・チェス 」と呼ばれて多くの地元の人々がこのスポーツに興味を持っていました。

1925年、アルゼンチン野球協会が設立されてアルゼンチン初の野球トーナメントが開催。スタンダード・オイル社、ピラタス・ベイスボール・クラブ、青少年キリスト教協会、ゼネラル・モーターズ、ニッポンなどが、初期の選手権大会に参加しました。

1932年、アルゼンチン野球リーグが正式に創設され、スタンダード・オイル社が初代チャンピオンとなります。競技はますます盛んになり、アルゼンチンリーグの2部、3部、4部が創設され、野球のさまざまなレベルに属するチームにプレーの機会が与えられるようになったのもこの頃です。

野球の発展とアルゼンチンのサッカークラブの参入

1930年代半ばになると、「野球熱」はアルゼンチンの伝統的なサッカーチームにも広がり、ボカ・ジュニアーズ、リバープレート、ギムナシア・イ・エスグリマ・デ・プラタ、サン・ロレンソ・デ・アルマグロなどのチームが、アルゼンチン野球・ソフトボールリーグ(元アルゼンチン野球リーグ)などがさまざまなカテゴリーの野球大会に参加するようになります。

そして1937年にリバープレート・チームがサッカーでもライバルのサン・ロレンソ・デ・アルマグロを破ってチャンピオンに輝きました。その翌年は、ボカ・ジュニアーズがトップリーグ優勝し、その後、クラブ・アトレティコ・サン・イシドロ、GEBA、DAOM、フェロ・カリル・オエステなども加盟しました(最後の2チームは現在、メトロポリタン野球リーグにも参加)。

1950年までに、アルゼンチン野球・ソフトボールリーグの1部と2部のトーナメントにはそれぞれ10チームが参加し、同年、ブエノスアイレスとその周辺地域に住むベネズエラ人で構成されるベネズエラ・ベースボール・クラブがメジャー大会にデビューしました。

1957年、第1回アルゼンチン・シニア野球選手権大会が開催され、ロサリオ市、ブエノスアイレス州、連邦首都の代表チームが参加し、連邦首都の代表チームが優勝を果たします。

COSUBE, メトロポリタン野球リーグとアルゼンチン野球連盟の誕生

1954年、アルゼンチン野球ソフトボール連盟が設立。同連盟は競技統括団体として、チームを監督し、国際親善試合や海外遠征などの調整を行なっていましたが、その設立から2年後に政治的対立が理由でアルゼンチンの野球とソフトボールの運営組織に変化が生じ、1956年にメトロポリタン野球リーグ(LMB)が誕生しました。こうして、アルゼンチン野球ソフトボールリーグのチームはLMBの一員となります。

さらに1957年、アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイは南米野球連盟(COSUBE、Confederación Sudamericana de Béisbol)を設立。これは、南米のすべての統括団体を集め、地域大会を組織することを目的としていました。

1960年、ロサリオに野球とソフトボールの2つの連盟が設立され、アルゼンチン野球連盟(FAB、Federación Argentina de Béisbol)が誕生しました。

2. アルゼンチン代表チームについて

代表チームは、競技レベルを向上させて競技目標を達成することを課題としています。

男子野球では、U-10、U-12、U-15、U-18、U-23、社会人のカテゴリーで活動。トップレベルのU-23とU-18代表チームは2023年に国際大会に出場し、U-12とU-15は2024年に出場し、それぞれのワールドカップ出場を目指しています。

女子野球は地域リーグを通じて発展しています。2026年に女子ワールドカップ予選を開催する準備を進めていますが、スポーツ戦略により会場の質をワールドカップ基準まで高める戦略もあります。

3. トップレベル大会(チーム、開催都市、フォーマットなど)について

アルゼンチン野球連盟のトップアスリートを対象とした全国レベルの大会は、年の前半に行われるユース育成リーグ(地方チームによる3ヶ月間のU-19大会)と、年の後半に行われるアルゼンチン野球リーグ(LAB)の二つがあります。このリーグは、外国人選手、ヨーロッパでプレーして帰国したアルゼンチン人選手、アメリカの大学レベルでプレーする選手、国内の地域リーグでプレーした代表チーム選手で強化されたセミプロリーグです。

アルゼンチンのトップレベルの野球大会であるLABは、9月から12月にかけて開催され、2023年シーズンは第6回大会を迎えます。

4. 草の根活動について

私たちは、野球への導入、大会の運営、ハイレベルなパフォーマンスという3つの基本を柱にして取り組んでいます。初期段階を重視することで、子どもたちの参加の数を増やし、すべての地域で成長を予測できるようにしています。

5. 国内の野球人口は?

約7,000人の登録選手と約20,000人の非登録選手が、野球とソフトボールのさまざまな競技に参加していると推定されます。

WBSC eBASEBALL™ シリーズについて

1. WBSC eBASEBALL™ シリーズ参加によって何を達成できると思いますか?

わが国の新しい野球・ソフトボール種目として発展させるため、eBASEBALLを通してより多くの人々にグローバルにアプローチしていきたいと考えています。

2. WBSC eBASEBALL™シリーズに参加することで、野球界とソフトボール界にどのようなメリットがありますか?

3. eBASEBALL™のどのようなスキルが実際の野球に反映されると思いますか?

野球の基本的な知識を習得し、野球のプレーの仕方、ルール、秘訣を学べるでしょう。

4. WBSC eBASEBALL™シリーズへの参加は、あなたの連盟の全体的な戦略やミッションとどのように合致していますか?

私たちの戦略は、スポーツを大衆化することで選手の数を増やし、成長させることです。これは、従来の選手や、フィールドで楽しむ選手ではありませんが、その代わりにゲーム機で楽しむ選手を獲得するための手段となるでしょう。

5. WBSC eBASEBALL™シリーズにどのようなメリットをもたらすことができると思いますか?

世界最南端の国アルゼンチンで新たな市場を獲得です。コーノ・スール(アルゼンチン、チリ、ウルグアイなどの総称)のベンチマークとなることを目指します。

まず最初のメリットはeスポーツにアクセスできることです。今や誰もがコンソールやコンピューターでプレーする時代です。野球のバリエーションが広がることで、市場シェアを獲得、サポート増加、新選手の獲得が可能になります。

6. WBSC eBASEBALL™シリーズに参加したいと考えている他の連盟にアドバイスをお願いします。

eBASEBALLは、新しい世代のアスリートの未来を担うスポーツです。スポーツの大衆化を確実にするツールとしてを取り入れ、一歩を踏み出すことを勧めます。

7. WBSC eBASEBALL™シリーズで最も期待していることは何ですか?

参加することが私たちの競技発展の一助になることを願っています。私たちの究極の目標は、中米の仲間たちと対等に戦えるようになることです。