第62回キューバ国内リーグのインダストリアルズ対ピナール・デル・リオの試合で初めて女性だけで構成される審判団が審判を務め、新たな歴史を刻んだ。
2015年に審判デビューをして以来唯一の女性だったジャネット・モレノ(49)が、ミロスラバ・クンバ、ヤリリ・アコスタ、ミラグロス・キノネスとともに審判を務めた。
「状況は変わり始めています」と、モレノは国際報道陣に語った。「女性だけの審判団が国のトップリーグを勤めるのは、アメリカ大陸で初めてのことです」
「選手たちは大きな敬意を示してくれました」と、公式記録員のオスカル・バルデスは語った。「重要なのは性別ではなく、フィールドでの自分自身の働きと、卓越したものへの情熱です」
「私はフィールドでの仕事に集中していてスタンドで何が起こっているかは考えません」と、少年野球の審判を8年間務めたクンバ氏(43歳)は付け加えた。
いつかオリンピックやワールド・ベースボール・クラシックの審判をするのが夢だというモレノは、有名になったからといって、女性らしさを捨てなければならないわけではないと冗談を言った。
「(審判に)出かけるときは、香水をつけていくんです。フィールドの中の一輪の花となるように。どうぞ花は大事に扱ってください」とモレノは笑った。
キューバのナショナルリーグの試合は、WBSCのOTTプラットフォームGameTimeでライブ配信されている。
写真提供:ロイター