WBSCポッドキャスト  野球ソフトボールの開拓者マリアナ・パトラカ「意思あるところに道はある」
24/06/2022 1 記事を読む目安時間

WBSCポッドキャスト  野球ソフトボールの開拓者マリアナ・パトラカ「意思あるところに道はある」

パトラカが最新のWBSCポッドキャスト「Global Game」のスペイン語版のゲストだ。

マリアナ・パトラカの人生は子供の頃から常に野球とソフトボールと関わってきた。メキシコ代表ソフトボールチームで10年以上投手を務めた彼女は現在、メジャーリーグベースボールのアリゾナ・ダイヤモンドバックスで国際野球オペレーション・スカウト部長を務める。2021年には東京2022オリンピックで彼女はドミニカ共和国野球代表チームのオペレーション部長を務め、ドミニカ共和国は見事銅メダルを獲得した。そんな彼女がWBSCポッドキャスト「The Global Game」のスペイン語最新版のゲストとして登場した。

「この仕事は子供の頃の私の夢だったんです。大変なことでしたが家族のサポートもあり、ソフトボールと野球のおかげでその夢が実現できました」と彼女は言った。「意思があるところに道はあります」

パトラカはメキシコ代表ソフトボールチームの投手を12年間務めた。自国で行われたWBSC世界女子ソフトボール選手権大会2012とグアダラハラ2012パンアメリカンゲームズでも代表として出場した。「代表のユニフォームを纏うことは本当に素晴らしいことです。ソフトボールは私にとってパワーの源です。そのおかげで私はアメリカで大学も卒業でき、競技の技術も伸びました。そこでチームワークと人生の価値を学びました」と語った。

アリゾナ・ダイヤモンドバックス国際オペレーション部長として、彼女はアリゾナ本部とラテンアメリカのオフィスやアカデミーとの連絡役を務めている。これまでのソフトボール選手としての経験が現在の野球オペレーションに必要なツールに生きているという。「私は激しい運動を行うアスリートで、ラテンアメリカからアメリカに移って、グラウンドの内外で多くの問題にも直面してきました。だから選手たちの気持ちがよく理解できると思いますし、自分の経験と重なります」

パトラカは野球オペレーション部門は選手たちが活躍できるようにロジスティック、舞台裏、組織などと関わる。「野球オペレーションは選手たちのために働き、彼らが競技に集中できるようにします」と加えた。

男性が支配する世界で女性でいると言うことはとても果敢な挑戦です。しかし仕事に対しても違ったアプローチの仕方を教えた。「私たち女性の持つ母性愛が、若い人たちを助け守ります。元アスリートであること、女性であること、ラテンアメリカ人であることは全て私の仕事にとっては付加価値になると思います」と彼女は胸を張って認めた。

オリンピック出場はパトラカのキャリアと人生の目標の一つだった。「代表選手になってから、オリンピック出場は私の夢でしたが、選手としてキャリアを始めたばかりの時はソフトボールはオリンピック種目ではありませんでしたので、私にとってはほとんど失われた夢だったのです」

しかしながら、大学卒業後ドミニカ共和国に住み、MLBとドミニカ共和国の球団で野球オペレーションに数年従事した後、2021年に彼女はドミニカ共和国代表野球チームの役職をオファーされ、フロリダで開催されたWBSCアメリカ大陸オリンピック野球予選でチームオペレーションを務めた。メキシコでの最終オリンピック予選と東京2020オリンピックでチームは銅メダルを獲得した。「夢が叶い、心から誇らしく思います。オリンピックに出場しただけでなくメダルも獲得できました。私の人生のキャリアの中で最高の経験です」