アレッサンドロ・マエストリは、2015年の侍ジャパンシリーズの欧州チーム投手陣のトップの一人だった。この38歳のイタリア人は第2回大会ではマルコ・マッツィエリ監督のスタッフとして投手コーチを務める。
「2015年、私たちは期待以上の結果を残せました。9回に日本に追い上げられて負けましたが、2試合目は勝ちました。チームとして団結し、多くの誇りを示し田と思います。今回も同じ結果を出したいと願っています」
「(2024年大会については)最終的な登録メンバーを決めている最中ですが、しかし、私はすでに準備を始めています。投手陣には、大阪でグラウンドに立ったら何をしなければならないかを正確に把握してもらいたいとおもいます」と加えた。
マエストリはドミニカ共和国のピッツバーグ・パイレーツ・アカデミーでのフルシーズンで投手コーチを務めていた。
「良い経験で、スリリングでした。パイレーツは素晴らしい球団です」
しかし、マエストリは2024年にはパイレーツには戻らない。
「長い間、家族と離れるのは辛いです。アメリカに移住することも考えましたが、妻も私も、娘にとって良いことではないと思ったのです」
ヨーロッパの選手たちは、シーズンの開幕が近い。
「それでも、しっかりプレーする準備をしてから日本に飛びます。私たちにはプロとして熱心なセミプロがたくさんいます。2015年のことは今でもよく覚えていますが、みんなプレーする準備ができていました。今回も同じです」と語った。
侍ジャパンも準備万端だろう。
「日本の選手たちはいつでも準備ができています。彼らの競技レベルをよく理解していますし、これをしっかり意識していればチームとしての団結力が高まると思います」
マエストリの投手としてのキャリアは、2005年にイタリア野球リーグのサンマリノで始まり、2020年に終わった。彼はイタリア代表として国際的に活躍した。
マエストリは2006年にメジャーリーグ(MLB)のシカゴ・カブスと契約。2010年シーズンまでカブスのマイナーリーグ(MiLB)で191試合に登板した後、2012年から2015年まで日本プロ野球(NPB)のオリックス・バファローズで96試合に登板した。
「日本は私の心の中で特別な場所です。NPBで試合をする機会に恵まれたし、妻と出会った場所でもあります」と振り返る。
3月6日と7日に大阪の京セラドームで侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表が開催される。
「球場には素晴らしい思い出があります。美しくて快適な施設です。マウンドも居心地が良かったし、ファンも大好きでした。早くあの球場に戻りたいです」
マエストリは自身がポップスターのエリオと一緒に書いた本『Mi chiamavano Maesutori』でNPBの経験について語っている。
「エリオと仕事をし、本を宣伝するのは楽しかったですよ。ベストセラーにはなりませんでしたが、よく売れました」と語った。