IOC会長、ASOIFの会長がWBSCにメッセージ 「WBSCは東京2020オリンピックで野球ソフトボール大会を成功裏に開催」
04/07/2022 1 記事を読む目安時間

IOC会長、ASOIFの会長がWBSCにメッセージ 「WBSCは東京2020オリンピックで野球ソフトボール大会を成功裏に開催」

トーマス・バッハ会長とフランチェスコ・リッチ・ビッティ会長がそれぞれ、WBSCとリッカルド・フラッカーリ会長が進めたベースボール5やeスポーツの参入などの近年の国際野球・ソフトボール競技の発展・進出について称えた。また台北市のWen-je Ke市長とCTBAのジェフリー・クー会長もWBSC総会で挨拶した。

台北市で行われているWBSC総会に、IOCのトーマス・バッハ会長とASOIFのフランチェスコ・リッチ・ビッティ会長がそれぞれWBSCにメッセージを送った。

国際オリンピック委員会のバッハ会長はWBSC総会が対面で行われていることは多くの人々にとって楽観的な展望と希望を与えると称えた。

「紛争や戦争が起こっているこうした困難な時こそ私たちはスポーツを通して一致団結し、今まで以上に平和と連帯を推進していかなければなりません」と伝え、東京2020オリンピックでの野球ソフトボール競技の成果についても、「東京2020オリンピックこそ、平和と連隊の推進を具体化したものと言えるでしょう。世界野球ソフトボール連盟とアスリートのみなさんが東京でオリンピックの歴史に残る大切な役割を担ってくださいました。オリンピック競技の成功に貴重な貢献してくださったみなさまに心より感謝いたします」と感謝の意を伝えた。

IOC会長はまたWBSCのリーダーシップとステークホルダーらに対し、「WBSCが築いた確固たる今の地位はリッカルド・フラッカーリ会長と彼のチームの優れたリーダーシップの賜にほかなりません。アスリートのエンパワメント、ガバナンスの強化、2026ダカールのユースオリンピックで実施が決まっているベースボール5などの新形式の競技の導入など、WBSCは近代化を続けています。こうした改革とともにみなさんは競技を発展し、社会におけるスポーツの役割を推進し、オリンピックの理念を広めてくださっています」と語った。

さらにバッハ会長は「これが、WBSCとIOCが強力なパートナーシップを享受してる理由ですが、これはWBSCが最近本部をローザンヌに移したことによりその関係性は一層強化されました。ともに、私たちはオリンピックアジェンダ2020+5の実現に向けて進み続け、国連の掲げる持続可能な開発目標を達成するためにスポーツが貢献できることについてともに強く取り組んでいきたいと思います」といい、

最後に「こうした確固な礎を築いて野球とソフトボールの未来へと進む道を作り上げました。アスリートたちがそれを証明してくれています。もっと速く、もっと高い志で一致団結していけば、私たちはもっと強くなれるでしょう」と結んだ。

またリッチ・ビッティASOIF会長もWBSC総会にメッセージを送り、WBSCが世界の国際競技に与えたインパクトについて讃えた。

「(国際野球連盟とソフトボール連盟が)合併後、私の友人リッカルド・フラッカーリ会長のリーダーシップのもと、みなさんは長く大きな旅を続けてこられました。その最初の成果は東京オリンピックでも見た通りです。オリンピックムーブメントにおいてWBSCはなくてはならない役割を果たしました。みなさまの協力と連帯を心より感謝します。ローザンヌに素晴らしい本部をオープンしたという物理的な意味だけではなく、WBSCはオリンピック実施に向け私たちの各部署と密接に取り組んでくださいました。オリンピックは大変困難な条件の下実施されましたが、WBSCは大成功を収めました。そしてWBSCの中継放送を通して、現地だけでなく世界中がオリンピックの感動を味わうことができました」と感謝した。

リッチ・ビッティ会長はまた「ASOIFにとってより大切なことは加盟する競技団体の発展です。この点でもみなさんの成長は著しく、新たに立ち上げたベースボール5は特にアフリカなどの発展途上国でも広がっています。画期的なe-sportsのツアー大会も高く評価され、IOCバーチャルシリーズのWBSC参加も大きな成果を収めました」と加えた。

国際オリンピック委員会(IOC)は新設オリンピックバーチャルシリーズを開始したが、この中でWBSCの競技もサイクリング、ボール、セイリング、モータースポーツと並んで指名された。

またWBSCのグローバルな都市型/発展を目指した新競技・ベースボール5も2020年1月にIOCにより次のユースオリンピック競技に加えられた。

最後にASOIF会長は「これからもみなさまの前進的な考えをもつリーダーシップを推進し続けてください」と締めくくった。

台北のWen-Je Ko市長は、WBSC総会の台北市での開催することは世界の野球ソフトボール界とのつながりを強化できるチャンスであると語った。

「パンデミックにより、私たちの島を楽しんでもらうことができませんが、近い将来きっとみなさんがこの地に戻ってくださることを心より願っております」と挨拶した。

さらに市長は「野球は私たちの日常生活とは切り離せない身近なスポーツです。こうしてU-23野球ワールドカップをはじめさまざまなWBSCのイベントをこの台北市で開けることを光栄に思います」と加えた。

中華民国野球協会(CTBA)のジェフリー・クー会長は今回の総会運営においてリッカルド・フラッカーリ会長とWBSC執行役員会によるCTBAへの支援に感謝した。

「台湾は野球を愛しています。ここでは野球は120年の歴史があり、小学校か高校まで男子も女子も1年中野球を楽しんでいます」と台湾の野球愛を伝えて結んだ。